2015.11.26 |
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ニコニコと楽しそうに仕事する |
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小林正観さんの心に響く言葉より…
講演会に参加している方で、アロマテラピーの仕事を始めることになった女性がいました。
初めてこの仕事をすることになったというので、このようにお話ししました。
「技術を磨かなくていいから、ニコニコしていきましょう。そうするとお客さんがやってきます」
一般的には、技術を磨くとお客さんが来ると思われていますが、技術があっても人柄が荒(あら)いと人はやってきません。
技術は標準で良いので、ニコニコと楽しそうに、幸せそうにやっているとお客さんがやって来ます。
これは、どんな仕事もでも同じです。
飲食店で、味を高めるために弟子をどなりながら作っている料理人、親方さんがいるとします。
そういう所でどなり合っているお店の料理は、どんなにすごいものを作っていてもおいしくない。
それでお客さんは、だんだん来なくなります。
天然酵母(てんねんこうぼ)でパンを作っているパン屋さんのご夫婦に話を聞いたことがあります。
普通に淡々と作っているときのパンは、大体一週間カビることがないそうです。
「ありがとう、ありがとう」と言いながら作った時のパンは二週間カビない。
そして、夫婦ゲンカをしながら作ったパンは、翌日にカビてしまったそうです。
カビが発生して食べられなくなった。
ということは、飲食店で親方が弟子の料理職人たちをどなっているときは、どんどん味が壊(こわ)れている、ということになります。
逆に、味付けが特別に上手ではなくても「ありがとう、ありがとう、みんなのおかげ」と上の人が言っていたら、とてもおいしいものになるのではないでしょうか。
技術より人柄(ひとがら)のほうが優先します。
お客さんは、その店の雰囲気で来ているので、穏(おだ)やかな人柄であれば人が集まるのです。
『喜ばれる―自分も周りも共に幸せ』講談社
店が汚かろうが、愛想が悪かろうが、味さえよければお客さんはそれで満足する、と勘違いしている人がいる。
技術や頭を磨くことだけに没頭(ぼっとう)し、人柄や心を磨くことを怠(おこた)ってしまう人は多い。
味が標準以上なら、ほとんどのお客さんは愛想がよくて、明るくて、笑顔があり、感謝多き人柄がいい人の店にいく。
人柄がいい人は、まわりから好かれる。
好かれる人は、まわりからの助けや応援がある。
一緒にいて気持ちのいい人だ。
反対に、人柄が悪い人は、周りから嫌われ、孤立する。
「ニコニコと楽しそうに、幸せそうに仕事をする」
人柄のよい人を目ざしたい。 |
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