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2015.11.22

先見性とは


松下幸之助氏の心に響く言葉より…

戦国時代、各地に群雄が割拠して覇を競ったが、その中でも特に精強を誇ったのが、甲斐の武田勢であった。

名将信玄によってきたえられた、武田の騎馬隊の強さは周囲の国の恐れるところであり、戦って負けを知らないという姿であった。

その強さは、信玄が没し、息子勝頼の代になっても変わらぬものがあったが、それが長篠(ながしの)の一戦で織田、徳川の連合軍に大敗を喫し、それがきっかけとなって滅亡への道をたどるようになってしまう。

この長篠の合戦で、信長が用いた作戦は、五千丁もの大量の鉄砲を用意し、それを三手にわけて間断なく射ち続けるというものであった。

しかも、信長は自軍の前に無数のクイを打ち、それに縄をはりめぐらした。

そのため武田騎馬勢はそこで足をとられているところを一斉射撃に会い、ほとんど戦いもしないままに、多くの死傷者を出して惨敗してしまったのである。

これは個々の武将や士卒の強さでなく、完全に武器の差であろう。

いくら武田の騎馬隊が強くても、敵陣にいくまでに射たれてしまっては勝負にならない。

結局、「これからは、鉄砲の時代だ」ということを察知し、早くから準備していた信長の先見性が、戦う前から勝利を決定づけていたといえるのではないだろうか。

こうした先見性を持つということは、指導者にとってきわめて大切なことだと思う。

先見性を持てない人は指導者としての資格がないといってもいいほどである。

時代というものは刻々とうつり変わっていく。

きのう是とされたことも、きょうは時代遅れだということも少なくない。

だから、その時代のうつりゆく方向を見きわめ、変わっていく姿を予見しつつ、それに対応する手を打っていくということで、はじめて国家の安泰もあり、企業の発展もある。

一つの事態に直面して、あわててそれに対する方策を考えるというようなことでは、ものごとは決してうまくいかない。

過去の歴史を見ても、一国が栄えている時は、必ずといっていいほど、それに先んじてその国の指導者の先見性が発揮されているように思われる。

また、今日発展している企業を見ると、やはり経営者が先見性を持って的確に手を打っているようである。

時代はますますはげしくゆれ動き、千変万化してくるだろう。

それだけに指導者は心して先見性を養わなくてならないと思う。

『指導者の条件―人心の妙味に思う (PHP文庫 マ 5-8)』


坂本龍馬の有名なエピソードに次のようなものがある。

「皆が長い刀を使っているとき、実戦には短い刀がいい、と短い刀をさしていた。

次に会ったときは、これからは刀の時代ではないとピストルを持っていた。

さらに次に会ったときには、武力ではなく学問が必要と『万国公法』を持っていた」

創作だという説もあるが、龍馬の時代を見る目のするどさや先見性を表す話だ。

IT(情報技術:インフォメーション・テクノロジー)の出現とその進化により、現代ほど変化の激しい時代はない。

企業の競争相手は、同業他社ではなく、時代の変化だと言ったのは、セブンイレブンの鈴木会長。

まさに、先見性がなければ、時代から取り残される。

時代の先を読む「先見性」を身につけたい。


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