2015.11.8 |
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だれにでもできる簡単なことを |
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鍵山秀三郎氏の心に響く言葉から…
「だれにでもできる簡単なことを、だれにもできないほど続けてきた」
というのが、私の人生のすべてです。
何一つ難しいことはやっていません。
人ができそうにもないことをやったことは一つもありません。
いや、一つもないというより、人ができそうにもないほど難しいことをやる能力が私にはまったくなかったし、今もありません。
では、どうするか。
だれにでもできる簡単なことを、だれもが嫌になって続けられないことをこつこつと続けてきました。
人から嘲笑されたり無視されたりという目に遭いながらも、それに耐えてきました。
これが私のような意気地なしが、社会で悪いこともせずに、こうして事業ができた唯一の理由です。
しかも、私が「愚鈍だ、馬鹿だ、能なしだ」と言われながら、それをやり続けてきたその姿に感動してくださった方がいっぱいいて、その方々が私に思いもよらない幸運をもたらしてくださった。
これが私の人生です。
ですから、事業でどれだけ利益を上げてどうしたこうしたとかいうより、すべて人様から思いもよらない幸運をもたらされて、それによって事業が育ってきたし、また育てられたというのが私の姿です。
『小さな実践の一歩から (活学叢書)』致知出版社
エリートや天才とは反対の、凡人には凡人の生き方や人生戦略がある。
凡人の生き方はまさに、「だれにでもできる簡単なことを、だれにもできないほど続ける」ということ。
田中真澄氏は、それを凡人の成功哲学、という。
たとえば…
「挨拶、返事、後始末」をしっかりする。
効率的で楽な道を目ざさず、面倒な道、損の道を歩む。
勉強しつづけ、体をつかい、年中無休の努力を惜しまない。
うなずき、あいづち、驚きの表情豊かな、聞き上手になる。
笑顔を忘れない。
整理整頓、清掃、トイレ掃除。
そして、それらのよき習慣を身につけること。
どんな簡単なことであっても、それを誰にも負けないほど続けるには、努力が必要だ。
凡人の目指すべき努力の方向は「一点集中」そして、その継続。
それが、よき習慣。
実践の人でありたい。 |
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