2015.10.31 |
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朝起きてまっ先に言う言葉 |
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小林正観さんの心に響く言葉より…
朝起きて、ベッドから降りる前に
「ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう…」
と100回言ったとします。
すると脳は、「不安定な状態」になります。
「ありがとう」を言いたくなるような現象が起きているわけではないのに、「どうして『ありがとう』なのか」がわからないからです。
そして、合理的な理由や説明がないと不安定になって、「ありがとう」の理由を探そうとします。
「天気がよくて、嬉しい」
「朝ご飯がおいしそうで、嬉しい」
「お味噌汁に豆腐が入っていて、嬉しい」と、目にするものに対して、「ありがとう探し」をはじめます。
どうやら、先に「ありがとう」を100個言っておくと、「ありがとう」の現象がないのに、現象を一所懸命探そうとするようです。
脳は、先に口にした言葉に対して、不条理・不合理を認めず、合理的な事実に当てはめて解釈しようとする働きがあります。
先に「ありがとう」と言ってしまうと、その瞬間から、脳は「ありがとう」を探しはじめるようにできているそうです。
起きてから1時間たって、100個「ありがとう」を見つけたら、もう一度、「ありがとう」を100個言ってみる。
すると脳はまた不安定になって、「100個の現象」を探しはじめます。
反対に、朝起きたときに、「つらい」「悲しい」「苦しい」「つまらない」「嫌だ」と20回言ったとします。
すると脳は、今度も合理的な理由を探しはじめます。
「どうして今日は雲ひとつないんだ。暑くてしかたないじゃないか」
「頼んでもいないのに、朝ご飯が用意されている」
「お味噌汁の具はどうして豆腐なんだ。ワカメのほうがいい」
と、あらゆるものに、「つらい」「悲しい」「苦しい」「つまらない」「嫌だ」の原因探しがはじまります。
「ありがとう」と言いたくなるような現象が起きていなくても、まず、「ありがとう」を言う。
すると、「ありがとう」を言った数だけ、「ありがとう」の原因を探し出すことになります。
ということは、一日中「ありがとう」と言っていれば、脳はずっと「ありがとう探し」をするわけですから、「ありがとう」に満ちあふれながら一日を終えることができるでしょう。
『ありがとうの神様』ダイヤモンド社
『先に「ありがとう」を100個言っておくと、「ありがとう」の現象がないのに、現象を一所懸命探そうとするようです』(小林正観)
そうであるなら…
「嬉しい」、「楽しい」「しあわせ」、「ついてる」と先に言えば、そういう現象がないのに、「嬉しい」、「楽しい」「しあわせ」、「ついてる」ような現象を探し出す、ということになる。
小林正観さんは、「喫茶店で、心の中でどんなに強く『コーヒーが飲みたい』と思っていても、『紅茶ください』と言ったら紅茶が出てくる」という。
また、心の中で、「この人はとっても嫌いだ」と思っていても、出てくる言葉が「ありがとう」だったら、相手も感謝されていると思う。
だから、心で考えるより、言葉の方が何十倍もすごい力を持っているということ。
宇宙の原理として、「投げかけたものは必ず返ってくる」。
先に「ありがとう」を言う人でありたい。 |
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