2015.10.23 |
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内に強さを秘めた控えめさ |
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川北義則氏の心に響く言葉より…
「自分の意見がいえない。何に対しても控えめになってしまう」
こんな悩みを抱える人がいる。
しかし、私はこういう控えめな人の中に、こんな長所を見出すことがある。
■冷静である
■思慮深い
■他人に優しい
■謙虚である
■地味な仕事をきちんとこなす
こういう長所を持つ人が多いのだ。
にも関わらず、自己主張が強くないので、まわりからきちんと評価されず、会社などでは埋もれた存在に甘んじることになってしまう。
しかし逆にいえば、自分が上司であれ、部下であれ、こういうタイプの長所を見逃しては損をする。
まわりの大きな声に圧倒されて、うまく自己主張ができないとしても、そのこと自体が決定的な短所であるとはかぎらない。
そう心得た方がいい。
それは控えめな人の長所でもあるからだ。
もちろん、何にでもただ無節操に従うだけの控えめさは褒められたものではない。
ここぞという時には、やはり主張しなければならないこともある。
しかし、いたずらに自己主張せず、自分の言動に抑制を効かせる生き方は上等だと私は思う。
「控えめであるためには、その前に何かに立ち向かうことが必要です」
社会貢献にも積極的だった女優のオードリー・ヘップバーンの言葉だが、内に強さを秘めた控えめさは長所にほかならない。
控えめであることに悩むより、そうした生き方の中で強さを身につければいいのだ。
『短所は直すな! ダメなところが自信に変わる』リベラル社
「シンプルで控えめな生き方が、だれにとっても、体にも、心にも、最善であると信じています」
アインシュタインの言葉だ。
控えめとは、でしゃばらないとか、遠慮がちにすることであるが、分量や程度を少なめにすることでもある。
心においては謙虚、体においては腹八分目。
控えめの反対の、「大げさ」「仰々(ぎょうぎょう)しい」「過剰」「ちょうちょうしい」ような人は、どうしても敬遠したくなる。
上品さが感じられないからだ。
「内に強さを秘めた控えめさは長所にほかならない」
強さを秘めた控えめさを身につけたい。 |
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