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2015.10.14

打たれても負けない杭


医師、鎌田實氏の心に響く言葉より…

今までの慣例を壊していくと必ず、後ろ指をさされたり、批判されたりする。

どんないいことでも必ず1割ぐらいは水をかけてくる人達がいる。

後ろ指をさされても気にしない。

それが人間というものだと、初めから割り切っている。

僕たちの国は民主主義の国だから、いいのだ。

どんなにいいことをしても、批判をする人がいていい。

だが、その口を封じてはいけないのだ。

打たれ強い出る杭になることが、今の日本で生きていくためには大事。

仕事も恋愛も結婚も、みんな好きなようにやればいい。

どうせ、いろいろ言う人はいる。

気にしないことだ。

腐った空気の中で空気を読み合っていれば、自分も腐ってしまう。

腐らないことが大事。

パキスタンのマララさんは、打たれても打たれても、美しく、強くて、あったかくて、優しい、そして、かっこいい、見事な出る杭になっている。

16歳の女の子だって、できるんだ。

あなたも必ず、打たれ強い出る杭になれる。

人間は見栄っ張りな生き物だ。

いつも自分を装っている。

だから打たれたくない。

打たれる姿なんか人に見せたくない。

打たれた時の弱さも、つらさも、さらけだしてしまえばいい。

杭は徐々にたくましくなり、打たれても打たれても、負けない杭になる。

がんばるだけでは、もろくて、壊れやすい。

ところどころ、がんばらない生き方をしていると、ガラス細工のようではなく、鋼(はがね)のように、柔らかで強い「新しい人間」になる。

自分にこだわる生き方は、自立していないといけないと思いがちだが、どっこい違うのである。

誰かに寄りかかる勇気をぼくはいつも持っている。

寄りかかり名人だ。

でも、ぼくが寄りかかるだけの人だったら、一度は寄りかからせてもらっても、そう長く、何度も寄りかからせてはくれないだろう。

寄りかかったり寄りかかられたり。

これが△の生き方だ。

『(001)○に近い△を生きる 「正論」や「正解」にだまされるな (ポプラ新書)』


マララさんは、1997年生まれの現在18歳。

パキスタンで生まれ、15歳の時に「女性にも教育が必要」と訴えたことが原因で銃撃され、奇跡的に一命をとりとめた。

ノーベル平和賞を史上最年少の17歳で受賞した。

国連での涙をさそう名スピーチが有名だ。

「1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられます。教育こそがただ一つの解決策です。エデュケーション・ファースト(教育を第一に)」

「そして、私はここに立っています。傷ついた数多くの人たちのなかの、一人の少女です」

「私には二つの選択肢しかありませんでした。一つは、声を上げずに殺されること。もう一つは、声を上げて殺されること」

「出る杭になれ。出ない杭は土の中で腐る」(吉越浩一郎)

叩かれることを恐れ、出ないようにしていれば、土の中で腐るだけ。

「打たれても打たれても、負けない杭になる」

鋼(はがね)のような粘り強い、がんばらない生き方。

打たれても、負けない杭でありたい。


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