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2015.10.9

欽ちゃんの大学生活


萩本欽一氏の心に響く言葉より…

さて、駒沢大学仏教学部に合格して通い始めた、僕の大学生活を少し詳しく紹介しましょう。

いろんなことがあって毎日大忙し。

でも、僕流に楽しんでます。

とっても充実してますよ。

「欽ちゃん、第二の人生のために大学に行くんですか?」って聞かれるけど、僕は第二の人生のためとか、老後を生き生きと過ごすきっかけにするとか、そういうことは全然考えていない。

コメディアンとして舞台に立ち、テレビに出て、そしてテレビや舞台をつくってきた僕の人生の延長線上に大学がある。

これまでもずっと何か新しいこと、誰もやらないこと、時代を一歩先取りしたものを生み出そうとがんばってきた。

その思いは今も同じ。

大学というこれまでの人生と全く違った空間で、その思いを実現するきっかけを見つけたい。

そんな夢を追い求めて受験に挑んだんです。

息子や娘どころか、孫みたいな大学生たちともずいぶん仲よしになった。

話しかけてもらうとうれしくなる。

芸能界では巡り合わない人たちだから面白いことに気が付いたりして、心地よい刺激になっている。

「欽ちゃん、私、介護の仕事か保育園の仕事をしたいんです」

女の子のグループと話していると、ひとりが言った。

その子を見て僕は言った。

「それすごくいいよ。おじいちゃんやおばあちゃん、子どもたちがニコニコして『○○ちゃん、待ってたよ〜』って言われるよ。絶対向いてると思うな」

たれ目で愛嬌があって、優しそうな子だ。

そうしたら彼女、いきなり泣き出した。

一緒にいた女子大生たちが驚いて「どうしたの?」と口々に聞いた。

「だって、そんなこと言われたのは初めてだから」と彼女は泣きながら話した。

たぶんいい会社に行きたいとか、医者とか弁護士になりたいと言えば、ご両親は「あなた、がんばりなさいよ」って励ますんだろうけど、介護士や保育士は素晴らしい職業なのに「普通の仕事」だと考える親御さんたちが多くて、あんまり褒めたり励ましたりしないんだろうなと思った。

僕はそういう若者たちをどんどん勇気づけたい。

でも、僕はずっと最前線の現場にいたから、芸能界志望の若者には厳しいことを言っている。

茶髪で服装も恰好よく決めた男子学生が「欽ちゃん、僕さあ、バンドやってるんだ。芸能界にデビューしたいんだけど、いけるかなあ」と聞くので、「悪いけど、たぶん難しいんじゃないかな」と答えた。

「君の外見はね、もう芸能人になってる。芸能界のスカウトや専門家たちはそういうタイプには最初から興味がないの」と僕は素直に言った。

光るものがある、原石みたいな若者を一から育てたいと考えるのが彼らのスタンスで、格好だけですでに芸能人という若者には興味がないと思うよ、と教えてあげた。

服装や髪の色やしぐさなんかで芸能人を真似ると、その若者がもっている光が見えなくなることが多い。

芸能人や歌手のオーデションでも「姿形は芸能人」が八割以上を占める。

合格者はほとんどがそういう若者ではなくて、普通の男の子や女の子だ。

僕に話しかけてきた男子学生の夢を摘み取る気持ちは毛頭ないけれど、もう半世紀以上芸能界にいる先輩としての正直な助言なんだ。

彼は「欽ちゃん、僕、茶髪やめます」と元気よく言った。

『ダメなやつほどダメじゃない ―私の履歴書』日本経済新聞社


欽ちゃんこと、萩本欽一さんは73歳で駒澤大学に入学し、現在1年生。

いくつになっても、人のやらないことに挑戦し続ける人には限りない魅力がある。

そして、まわりと違うことを恐れない。

欽ちゃんの「運」についての言葉…

「ダメなときほど運はたまる」

「損から入ると運がたまる」

「負けるが勝ち」

「運は苦手なところにある」

「誰にでも運と不運は平等にくる」

「損と得の道あらば、損の道をゆくこと」というダスキンの創業者鈴木清一さんの言葉と同じだ。

表面的な運を追っているうちは、運はやってこない。

困難な道、誰もが嫌がる道、人気のない道、めんどうな道、やっかいな道、苦手な道、カッコ悪い道、遠回りの道、という「損の道」。

損の道に運はやってくる。


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