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2015.10.7

面白くて変な人


千葉大学名誉教授、多湖輝氏の心に響く言葉より…

ほんとうに魅力的な人間とは、もちろん外見的な容貌などではなく、さらには頭がいい人、できる人でも切れる人でもないく、「面白い人」である、というのが私の結論です。

「面白い人」というのは、できなくても、切れなくても、何か印象に残る人、気になる人、忘れられない人、その人がいるとみんなが幸せになるような、そして知らないうちに、その人のために働きたくなるような、ついて行きたくなるような、そんな人のことではないかと思うのです。

これは私が今まで会ってきた各界の、数多くの名だたる人たちとの付き合いを通じて、たどり着いた確信と言ってもいいでしょう。

じつに多彩な彼らの「面白さ」ですが、そこには共通するものがあります。

その一例は、「面白い人」というのは、結局、「気配りの人」「サービス精神の人」なのだということです。

要するに、「面白い人」を追い求めていくと、人生いかにあるべきか、人間どう生きるかという、「生き方」の問題につながっていくということです。

また、私たちが「面白い人」と何気なく言っている人々は、それだけでなく、何か気になる変わったところ、「変なところ」のある「変な人」であることが多いのです。

言うならば、「変な人」と言われるようになったら大したもので、「面白い人」になる資格は十分にあり、と言っていいでしょう。

身近なお付き合いのあった人の中で、ソニー創業者の井深大さんやホンダの創業者の本田宗一郎さんなどは、年齢に関係なく、いつも子どものように「面白いこと」に目の色を変えていました。

「面白いこと」に目の色を変える人が、「面白い人」でないわけがありません。

井深さんなど、一緒に旅をしても、新幹線の窓から何か珍しい形をした建物が見えたりしようものなら、すぐ目の色を変えて、

「あれっ?何だあの建物は。多湖さん知ってますか?おかしい。このあいだはなかったんだが、変だぞあれは、何だあの建物は?」

ともう居てもたっても居られない様子です。

ついには席を立って、会社の秘書室に電話をしていたようです。

新幹線のどの駅とどの駅あたりに、変な建物があったが、あれは何か調べてくれと言うのです。

かと思うと、一緒にゴルフをしていたときのこと、カートで移動中の通路に水が流れていました。

まあ、私などは屋外のいろいろな季節の変化の中では、多少違った姿で水が流れることもあるだろう、ぐらいにしか思いませんが、井深さんは違います。

「あれっ?多湖さん、これちょっと変じゃないですか?こんなところに、この水の流れは?何だろう。何かあるんじゃないですか?」

ゴルフなどそっちのけになり、カートを飛び下りてまで調べに行ってしまいます。

とにかく計算も何もなく、目の前の興味に惹かれるものに夢中になってしまう。

まさに、幼い子どものような、浮世のしがらみに染まらない少年のような、瑞々しい感性を感じさせられました。

本田宗一郎さんもそうでした。

彼の自宅を開放したアユ釣りパーティや、会社を挙げての奇想天外なアイデアコンテストなど、面白いことはすぐやる、やらずにはいられない、という彼の面目躍如たるものでした。

彼らの「面白さ」には、計算や理屈、もっともらしい理由はみじんも感じられません。

「面白いものは面白い」「面白いからやる」というだけのことのようです。

それでいて、お二人とも結果的には、戦後の日本人に夢や希望を抱かせるたくさんのヒット商品を開発したのですから、この「面白さ」と「創造的発想」とは無関係ではないと思わざるを得ません。

つまり、計算しない「面白さ」からこそ、結果的にほんとうに「面白い」ものが生み出されるのだと言えそうです。

井深さんが創業時に書いた有名な設立趣意書には、「自由闊達(かったつ)にして愉快なる理想工場の建設という言葉がきます。

事業を興すには「愉快さ」つまり「面白さ」が、重要な動機にもなっていたのです。

『人生90年面白く生きるコツ』幻冬舎

面白い人の反対はつまらない人。

つまらない人は、「威張る人」「自慢話をする人」「自分のことばかり話す人」「思いやりのない人」「デリカシーのないことを言う人」「無神経な人」「品のない人」「自分勝手な人」「笑いのない人」。

つまり、自己中心的で、気配りのない人。

面白い人は、他人の利益を先に考える、気くばりのある人だが、それと同時に、「変な人」の要素も持っている。

「変な人」とは、「人と違うことを恐れない人」「破天荒(はてんこう)な人」「まるで子どものような人」「計算や理屈を度外視して行動する人」という、真面目ではあるが感性豊かな個性的な人。

子どものような豊かな感性を持ち、愉快で面白くて変な人は魅力的だ。


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