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2015.9.26

自分を「快」に導く言葉


医学博士、佐藤富雄氏の心に響く言葉より…

思いどおりの人生を歩むために私が日頃実践しているのは、脳と細胞を「快」に導く口ぐせで、制限遺伝子のスイッチをOFFにしてしまうということです。

「快」に導く言葉とは、「私に任せてください」「はい、喜んで」「ありがとうございます」「できる」「美しい」「とてもおいしい」といったような明るい響きや前向きな言葉、あるいは肯定する意味合いの言葉などです。

私は一般的に否定語を使ってしまうようなところでも、肯定語に置き換えます。

たとえば「人の話をちっとも聞いてくれない」は「私のいうことに耳を傾けてほしい」に、「だめだ、全然なってない」は「ここがちょっと残念だったね。もっと良くなるはずだから、もう少しがんばって」という具合です。

また、人の悪口も言いませんし、過去の苦労話や失敗談を愚痴として話すことも好みません。

人の悪口を言うことは、悪口を自分にも聞かせることになります。

何度も自分が言い、他人からも聞かされていたら、自分たちは人の悪口を言っているつもりでも、実は自分たちの悪口を言っているようなものなのです。

そして、苦労話をする際には、話し手は苦しかったときの状態を再現してしまうので、語る言葉と回想イメージが自律神経を通じて体に悪影響をおよぼす可能性があるのです。

身の回りの人を見てください。

愚痴の多い人で、人生を楽しんでいる人は少ないはずです。

さらに、何かを選択するときにも否定的な選択はしません。

「これでいいや」ではなく、「これこそ私の望んでいたものだ」と肯定的な選択をします。

これだけのことですが、気分が実に軽やかになります。

気分が軽くなると「快感の神経」と呼ばれるA10神経が「やる気の脳」に指令を出します。

快感と覚醒なしには、本当のやる気は起こりません。

やる気は快感につながり、常にそれらふたつはワンセットのものとして働き、お互いに相乗効果を生み出しながら、脳全体の連係プレーをコントロールして、目的を達成しようとします。

「やる気」とは、「やる気系」ともいうべき大脳の膨大なシステムを利用して、前に進もうとする気分のことです。

このやる気系をいかに活性化させるかが、若々しく前向きな人生を送るための重要な鍵なのです。

あなたも、「快」の言葉をどんどん見つけ、自分に働きかけてください。

そして、人にもそれを伝えてください。

やる気と快感がますます増えていくはずです。

そうすれば、体を構成している約60兆もの細胞にも、そのメッセージがただちに伝えられ、脳だけでなく細胞をも「快」の状態にでき、目的意識が高まるのです。

『成功を呼ぶ「口ぐせ」の科学』宝島社


不愉快なことが起きたときに、「不快」になる言葉を使えば、気分は滅入り、元気はなくなり、暗くなり、やる気は失せる。

その逆に、不愉快なことが起こったときに、「快」の言葉を使えば、なんとなく気分はよくなり、楽天的になり、やがてやる気も出て来る。

五日市剛さんは、「嫌な気分になったときや、困ったとき、ツイてないときほど、『ありがとう』と言おう」、という。

「ありがとう」は、自分を「快」にする最高の言葉。

斎藤一人さんがいう、天国言葉、「ついてる」「うれしい・楽しい」「感謝してます」「しあわせ」も同じ。

自分を「快」に導く言葉を使いたい。


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