2015.9.24 |
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ツイてると言える人 |
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小林正観さんの心に響く言葉より…
松下幸之助さんのように
「自分はものすごくツイていた。本当に恵まれてきた」
と言える人は、「感謝してきました」という人でもある。
感謝の心があると、「ツイてる」という言葉が出てくる。
松下電器(現パナソニック)が大企業になっていく途中の話です。
「御社に入社したい」という就職希望の学生たちを、社長の松下幸之助さんがみずから面接していた時期がありました。
面接に来たすべての学生に、幸之助さんはこう質問します。
「あなたは、いままでの人生を振り返って、ラッキーだったか、アンラッキーだったか、どう思いますか」
そこには東大や京大の優秀な学生も数多く来ていましたが、どんな優秀な学生でも、
「いままでの人生は苦労が多く、不運だったと思います」と答えた人を、幸之助さんは採用しなかったそうです。
採ったのは「ラッキーでした」と答えた人だけ。
のちに幸之助さんが採用した「ラッキーだった人の集団」が社内の中核を占めるようになったころ、当時の松下電器で発売された商品はすべて奇跡的な売れ方をしたのでした。
宇宙の現象に「ツイてる」も「ツイてない」もありませんが、感謝の心が基本にあれば、やはり「ツイてる」という言葉が出てきます。
そんな「感謝の念」を持った人が集団になったときは、ものすごいパワーが生まれるのでしょう。
『心を軽くする言葉-宇宙を味方の「か・が・み」の法則』イースト・プレス
昨今は、スポーツ選手が勝った試合後のインタビューで、「応援してくれたまわりの皆様のおかげです」とか「チームの仲間のおかげです」「勝ててホントにラッキーでした」という人が増えてきた。
感謝の心が伝わる素晴らしいスピーチだ。
「ツイてる」「運がいい」「ラッキー」というような言葉は、謙虚さと「おかげさま」という感謝の念がなければ出てこない。
反対に、「ツイてない」「運が悪い」「アンラッキー」というような人は、人や環境のせいにしたり、うまくいくのが当たり前だと思っているような不遜(ふそん)で、自律していない人。
自律していない人には、幼児性がある。
真の大人は、謙虚さや感謝の気持ちを持っている。
「ツイてる」と言える人には、謙虚さと、感謝の念がある。 |
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