2015.9.23 |
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大人の幸福論 |
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致知出版社、藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…
我われは遠くから来た。
そして遠くまで行くのだ…。
若年期(じゃくねん)期に出合ったこの言葉をいまも時折思い出し、口ずさむことがある。
誰の言葉かは知らない。
ゴーギャンの絵に「我われはどこから来たのか。我われは何者か。我われはどこへ行くのか」と題された作品があるが、これに由来してつくられた言葉なのかもしれない。
脳の専門医、林成之氏は、どんな人の脳も三つの本能を持っている、という。
一は「生きたい」
二は「知りたい」
三は「仲間になりたい」
という本能である。
この脳の本能から導き出せる「脳が求める生き方」は一つである。
「世の中に貢献しつつ安定して生きたい」
ということである。
脳の本能を満たして具現するこの生き方は、そのまま人が幸福に生きる道と重なり合う。
そこに大いなる宇宙意志をみる思いがする。
遠くから来た私たちは、宇宙意志のもとに、幸福を求めて遠くまで歩み続けているのかもしれない。
最後に、四十年ハガキ道を伝道してきた坂田道信さんの言葉を紹介する。
「どんな人と一緒になっても、どんなことに出くわしてもつぶされない人格をつくり、幸せに楽しくいられるような人になりたい」
大人の幸福論を説いて、これ以上の言葉はない。
『人生の大則』致知出版社
現代は、ことのほか嫉妬心や焦燥(しょうそう)感がかきたてられやすい環境にある。
Facebook等のSNSでの友人のイベントや幸せそうな写真…。
つい、他人や友人と比較してしまいがちだ。
他人との比較を止める最上の方法は、誰かに喜んでもらうことを多く考えること。
誰かに喜んでもらえば、感謝される。
感謝がたまれば、自分の心に愛がたまり、やがてそれが外にあふれだす。
「どんな人と一緒になっても、どんなことに出くわしてもつぶされない人格をつくる」
感謝という徳を積めば、人格ができる。
感謝され、感謝する人でありたい。 |
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