2015.9.18 |
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自らの運命をひらくには |
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藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…
運命とは定まっているものではない。
自ら運び、ひらいていくものである。
それをなすのが教育である。
教育は心のコップを立てることから始まるといっても過言ではない。
心のコップが倒れたり引っくりかえったりしていては、いくら水を注いてもこぼれるばかりである。
まず心のコップを立てる…運命をひらく第一条件である。
第二の条件は、決意すること。
小さなことでいい。
小さなよきことを決意する。
そこから運命の歯車は回転していく。
そして決意したら、それを持続すること。
花は一瞬にして咲かない。
木も瞬時には実を結ばない。
自明の理である。
次に、「敬するもの」を持つこと。
「敬するもの」とは人が心の中に持った太陽である。
すべての生命は太陽に向かって成長する。
心もまた敬するものを持つ時、それに向かって成長する。
最後に、「縁」を大事にすること。
縁を疎(おろそ)かにして大成した人は一人もいない。
「不幸の三定義」というのがある。
友人の西田文郎氏から聞いた。
一、決して素直に「ありがとう」といわない人
二、「ありがとう」といっても、恩返しをしない人
三、「ありがとう」と唱えただけで恩返しはできたと思っている人
縁のある人に、この逆のことを心がけていくところに、運命をひらく道がある。
心したいことである。
『小さな人生論2 (小さな人生論シリーズ)』致知出版社
幸運の三定義とは、「不幸の三定義」(西田文郎)の逆をすること。
一、素直に「ありがとう」をいう人
二、「ありがとう」といって、恩返しをする人
三、「ありがとう」と唱え、恩返しを形に表す人
「縁尋機妙(えんじんきみょう)多逢聖因(たほうしょういん)」(宝苑珠林)
安岡正篤師が紹介した言葉だ。
「縁尋機妙」とは、良い縁は次から次へと良い縁を作ってくれるということ。
縁とは誠に不思議なものであり、思いがけないもの。
「多逢聖因」とは、結果には必ず原因があるということ。
良い人と出会えば、良い運命に出会えるし、悪い人たちと縁を結べば、悪い運命が待っている。
自らの運命をひらくには、まず、心のコップを立てるという「志」を立てること。
そして、「志」が決まったら、肚を決め、それを継続すること。
それから、尊敬する人や自分の師を持つこと。
最後に、最も大事なことは、「縁」を大切にすること。
何事にも感謝し、ご縁を大切にする人でありたい。 |
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