2015.9.9 |
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欽ちゃんの粋な言葉 |
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萩本欽一氏の心に響く言葉より…
人生を楽しくしたいなら、みんなもっと粋(いき)な言葉を勉強すればいいのに、と思う。
粋な言葉の威力はすごいですよ。
人間関係は広がるし、運も向いてくる。
仕事だって成功する。
ぼくもずっと勉強しています。
活字でもテレビでも、粋だな、と感じた言葉は必ずノートに書き留めたりしてね。
それはもう習慣になっている。
粋な言葉を身につけるコツ?
まずは現実をそのまま言葉にしない。
腹が立った時に怒りの言葉を、泣きたい時に悲しい言葉を、不満がある時に愚痴を言わない。
当たり前すぎて、それでは何も起こらない。
そうじゃなくて、辛かったら楽しい言葉を、悲しかったら嬉しい言葉を、悔しかったら幸せな言葉を言ってみる。
それも笑顔でね。
そしたらきっとその人とその言葉に惚れる人が現れて、物語が始まる。
そう、粋な言葉って、物語を始める言葉なんです。
そこから人生が変わっていきますよ。
ぼくが粋な言葉を勉強するのは、嫌な出来事を粋に解決できるといいな、と思っているから。
例えば不愉快な言葉を誰かに投げつけられても、にっこり笑って粋な言葉を返せたらいいなって。
「お前、その三段腹どうにかしろ」って言われたらどうしたらいいか?
それはもう、にっこり笑って「お好きですか?」じゃない?
相手も意表を突かれて、それからにやりとするよ。
それで一気にあなたが好きになる。
粋な返しができたあなた自身も、気持ちいいと思いますよ。
それですっかり粋な返しがやみつきになったりしてね。
もちろん、家族や夫婦の間でも言葉のやりとりは大事ですよ。
思ったこと、感じたことをそのまま相手にぶつけるのは野暮というもの。
言葉をちょっと工夫すると、余計な喧嘩もしなくて済むだろうし、お互い、いつもいい気分でいられますよ。
ついでにちょっと芝居でもしたら、もっといいかもしれない。
ぼくが若い頃は、周りには粋な大人が多かった。
その人たちを見て、粋な言葉を使えるのが大人なんだ、と教わった。
あの頃は江戸っ子がまだ生きていたんですね。
嫌なことにどう対処するか。
そこに、その人の粋さは出ますね。
嫌な去り際にしないし、嫌な別れ方をしない。
相手とまだ付き合い続けたいなら、目の前の嫌なことを最後には感動して泣ける、いい物語のきっかけになるような言葉を発したいものだよね。
『ばんざい またね (一般書)』ポプラ社
嫌なことや不愉快なことが起きたとき、それに対してカチンときたり、怒ったりしないで、ユーモアで返せたら、相当に大人で、粋な人だ。
怒ったり、イライラしたりすれば、「ちぃっちゃい人」と思われるだけ。
器の小さい人は余裕がなくて、粋じゃない。
無粋(ぶすい)な人は、男女を問わずモテない。
「嫌なことにどう対処するかで、その人の粋さは出る」
相手の心をほっこりさせるような、粋な言葉を使える人でありたい。 |
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