2015.9.4 |
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1万人に影響する |
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本田健氏の心に響く言葉より…
人に対して豊かさや幸せを分かち合おう、という意図がある人には、自然と豊かさが流れるようにできています。
豊かさや喜びを分かち合うといっても、何か大げさなことをすることではありません。
お掃除をしてくださる人に会ったら、「ありがとう」と心からいうようなことでいいのです。
アメリカの心理学者の研究によると、都市部に住んでいる1人の人間は、1万人から2万人の人に心理的に影響を与えているというデータがあります。
たとえば、あなたがコンビニエンスストアで、レジの人に「おはよう」って気持ちよくいえたらなら、レジの人は少し幸せな気分になります。
その少し幸せになったレジの人が、来店するお客さんや同僚の人に「ありがとうございます」って気持ちよくいえたとします。
すると、いわれたお客さんも同僚の人も、ちょっといい気分になれたり、まわりの人にやさしく接することができるでしょう。
それが、その人たちの家族や友人たちにも広がっていく。
もしかしたら人間だけではなくて、ペットや植物たちにも幸せが注がれるかもしれません。
接触した人たち、だいたい1万人か2万人、いえ、それ以上にいい影響が広がるというわけです。
逆に、コンビニの人にイライラした、不機嫌な態度で接したら、マイナスの影響が同じだけの人数に伝播(でんぱ)していきます。
いま、世界的にも大変なことがさまざま起こっています。
自分にできることは何もないと絶望的な気分になるかもしれません。
しかし、目の前にいる人に対して笑顔で「ありがとう」ということが、実はすごいインパクトを及ぼしているかもしれないのです。
『きっと、よくなる! (サンマーク文庫)』
本田健氏はこんなふうに語っている。
「あなたは、自分がどんな表情で買い物をしているのか知っていますか?
もし、ニコニコして買い物をしていたとしたら、あなたは健康的な人です。
私はレジでお金を払うとき、『こういうのを探していたんですよ!』とか、『これって最高ですね!』などと、店員さんに話しかけるようにしています。
すると、たいてい店員さんも喜んでくれます。
楽しんでお金を使うことは、「お金は楽しい!」と自分に教えることになります。
そして、何かを買う楽しさをまわりの人に伝えることになります」(同書より)
「お金」を払うとき、楽しそうに支払う人と、不機嫌そうに支払う人とがいたら、楽しそうな人の方に「お金」は集まる。
なぜなら、「お金」の立場になったら、間違いなく、楽しそうな人の方が好きだからだ。
だから、次から次へと「お金」は自分の友だちを呼んでくる。
これは、レジの人に「ありがとう」という言葉を言うのも同じ。
「ありがとう」と言えば、自分も楽しい。
そして、その気持ちが相手にも伝わり、どんどん広がる。
1人の人間は1万人から2万人に心理的影響を与えているという。
誰に対しても、笑顔で「ありがとう」と楽しそうに言う人でありたい。 |
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