2015.8.22 |
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腰の低い人 |
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植西聡氏の心に響く言葉より…
「人のために役立ったり、社会のために役立つことをすれば、その徳が宇宙銀行に積み立てられ、満期になると積み立てた徳の量だけ、人生がハッピーになる。
それは宇宙の法則である。
そして、人に喜びを与え、尽くせば尽くすほど、自分の運は良くなる」
と考え、それをふだんの生活の中に取り入れていくことが、重要です。
では、実際に宇宙銀行へ徳の預金を積むためには、どういったことを心がけたらいいのでしょう。
電車の中でお年寄りに席を譲ってあげたり、道案内をしてあげるなど、親切の種まきを行うのも方法でしょうし、たとえばみんなが聞いて愉快な気分になる情報を提供したり、面倒なことを引き受けてあげるのも方法です。
要は、相手の立場に立って物事を考え、「こうすると、みんな喜ぶんじゃないか」「こうしてあげると、あの人は助かるんじゃないか」と思えることを、できる範囲、可能な範囲で行えばいいのです。
この姿勢があるとないとでは、その後の人生展開がまったく違ってくると言っても言い過ぎではありません。
石原裕次郎さんにまつわるエピソードを紹介しましょう。
ある新人俳優が、デビューして間もないころ、撮影所内にいた日活のスタッフや俳優さんたち一人一人に挨拶をしに行ったことがありました。
ところが、どの人もつっけんどんで、「ああ。そう。まあ、せいぜい頑張りな」程度の応対しかしてくれませんでした。
中には、彼が挨拶しても、テーブルの上に足をのせたまま、タバコをぷかぷかふかし、無視する人までいました。
しかし一人、石原裕次郎さんだけは違いました。
当時、すでに大スターであったにもかかわらず、その新人俳優が挨拶すると、石原さんもすぐに席を立って、深々と一礼しながら、こう返答してきました。
「こちらこそ、どうかよろしくお願いします。これから、いっしょに頑張っていきましょう」
石原さんのこの態度に新人俳優は大いに感激し、「自分はこの人に一生ついていこう。俳優として大成しなかったら、この人のお抱え運転手でもいい。雑用係でもいい。とにかく、この人のそばにいたい」と思ったといいます。
実は、この新人俳優こそ、現・石原プロモーションの社長でもある渡哲也さんなのです。
あなたの場合はいかがでしょう。
どういう態度で人に接していますか。
石原裕次郎さんのように謙虚なほうですか。
それとも、「こいつはオレより年下で経験も浅い」「この人はしょせん出入りの下請け業者だ」といった感じに見下したような態度をとるほうですか。
もし、後者に該当するようなら、今からだって遅くはありません。
誰に対しても謙虚な姿勢で接していくことをお勧めします。
誰に対しても「腰の低い人」という印象を他人に与えることができれば、人はあなたに対していっそうの親しみと好感を寄せるようになります。
人にそういう印象を持たれること自体が喜びを与えたことになるのです。
『(文庫)運のいい人は知っている「宇宙銀行」の使い方 (サンマーク文庫)』
自分より年齢が下だというだけで、名前を呼び捨てにしたり、横柄(おうへい)な口をきく人がいる。
社会人になっても、学生時代の運動部気質が抜けない人だ。
反対に、どんな年下の後輩に対しても、「さん付け」だったり、丁寧な言葉を使う謙虚な人には素晴らしい魅力を感じる。
どちらの人が好かれるかは言うまでもない。
人は、言葉一つ、態度一つで、ファンにもなれば、敵にもなる。
「人に喜びを与え、尽くせば尽くすほど、自分の運は良くなる」
謙虚で「腰が低い」という印象を持たれること自体が、人に喜びを与えたことになる。
腰の低い人でありたい。 |
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