2015.8.19 |
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他人行儀とは |
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月行大道氏の心に響く言葉より…
人は、会社や学校など、社会に出て他人とつきあう際、礼儀正しい「他人行儀」な振る舞いをします。
電車で席を譲ってもらえば、「ありがとうございます」と言い、肩がぶつかれば「すみません」と謝ります。
秀真(ほつま)ことば学では、親や子ども、兄弟、夫婦などの家族も含めて「他人」と考えています。
そして、生活の中に他人行儀を取り入れて、ある程度距離を持ち、礼節をわきまえてつきあっていくことが大切だと教えています。
あなたは、今、家族とどのような距離を保っていますか?
もし、自分の中に、家族に対する他人行儀の姿勢が身についていたら、どうでしょう?
家庭も円満になるはずです。
家族に対して他人行儀で接すると、家族のコミュニケーションが希薄になったり、どこかギクシャクしたりするのではないかと、懸念する声も聞こえてきそうですが、実際はそうでもありません。
「他人行儀」とは、よそよそしく接するという意味ではなく、ことわざにもある「親しき仲にも礼儀あり」ということです。
親や子どもの何かをしてもらったら、他人にお礼を言うようにきちんと丁寧に「ありがとう」と言う。
子どもを叱るときも「何やっているんだ!」と頭ごなしには叱らない。
たとえば、他人を諌めるときのように「あまり感心できることじゃないな」と、少し抑制して言う。
すると、不思議なほど家庭の中が穏やかになります。
家族関係に他人行儀を取り入れることは、家族円満の秘訣です。
自分に自信を持って楽しく生きるようになって、余裕ができると、他人に対して行儀を持って接することができ、家族に対しても他人に対する行儀を持って接することができれば、今度は家が整います。
この法則を、秀真ことだま学では、「斉家(せいか)の教え」と言います。
斉には「整う」という意味があります。
『なぜ、あの人は運が良いのか? (経営者新書)』幻冬舎
『修身斉家(せいか)治国(ちこく)平天下(へいてんか)』という「礼記・大学」の中の言葉がある。
修身という、まず先に自分の行いを正しくし、次に家庭をととのえたのちに、社会貢献や社会の平和のための活動をすべきである。
哲学者、森信三先生の言葉に、「しつけの三原則」がある。
1、朝、必ず親に挨拶をする子にすること。
2、親に呼ばれたら必ず、「ハイ」とハッキリ返事のできる子にすること。
3、ハキモノを脱いだら、必ずそろえ、席を立ったら必ずイスを入れる子にすること。
また、家庭内で、「感謝」「ありがとう」「丁寧な言葉」「お礼を言う」という相手の気持ちを温かくする「愛語」を使うこと、そして、ニコヤカな笑顔をたやさないこと。
本来は、よそよそしい振る舞いという意味で、「他人行儀」が使われることが多いが…
“他人行儀”とは、“親しき仲にも礼儀あり”ということ。
家族だけでなく、友人同士や会社などでも、親しくなればなるほど、礼儀は必要だ。
それが長く続くコツ。
親しき仲にも礼儀あり、の実践をしたい。 |
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