2015.7.15 |
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人生でいちばん大切なこと |
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植西聡氏の心に響く言葉より…
ブッダ(お釈迦様)にまつわる話です。
あるとき、弟子のひとりがブッダに、こう尋ねました。
「人生でいちばん大切なことは、何でしょうか」
すると、ブッダは次のように答えました。
「あそこにいる赤ん坊を見てごらん。
生まれて間もない赤ん坊だ。
村人たちはみんな赤ん坊の顔を見て、心をなごませている。
みんな微笑みを浮かべている。
それは、あの赤ん坊が可愛いからだ。
赤ん坊は可愛さを通して、みんなに喜びを与えているのだ。
そう、あの赤ん坊はみんなに喜びを与えるために生まれてきたのだ。
その使命は、あの赤ん坊が年老いて死ぬまで続く。
つまり、人間はみんな人に喜びを与えるために生まれてきたのだ」
赤ん坊ならではの可愛さがなくなっても、人はそれぞれの年代ごとに、人に喜びを与える方法がある、ということではないでしょうか。
ブッダのこの教えは、人間のあり方の本質を突いているといっていいでしょう。
人に喜びを与え、人から喜ばれる存在になれば、「自分は世の中の人から必要とされている」という実感がこみあげてきます。
「なすべきときに、なすべきことをしている」という充実感を味わうことができます。
それは一過性のものではありません。
今日、人から喜ばれた人は、明日、明後日も人から喜ばれたくなるでしょう。
そして、そう行動するでしょう。
そうなれば、「自分は世の中の人から必要とされている」という自己重要感をずっと味わうことができます。
それが幸福ということではないでしょうか。
『この習慣さえあればいい 「幸福な心」のつくり方 (たった一つに絞る「これさえあればいい」という生き方)』講談社
ブッダは、人間はみんな人に喜びを与えるために生まれてきた、という。
つまり、人は生まれてから死ぬまでの間に、どれだけ多く、人に喜んでもらうことをしたかどうか、を問われている。
逆に、人に悲しみを与えるような行為をすること、嫌なことを言ったり、つらくあたったり、暴力をふるったり、いじめたり、いつも不機嫌だったり、自分勝手だったり、悪口を言ったりすることをしていたなら、まわりの人からは好かれず、到底、幸せにはなれない。
お金もかけずに、人に喜びを与えることは、身近にいくつもある。
それは…
やさしい言葉や思いやりある言葉を使うこと、温かい笑顔で人と接すること、思いやりの心で人に接すること、電車などでお年寄りや体の不自由な人に席をゆずること、感謝多きこと、などなど。
人生でいちばん大切なこと…
人から喜ばれる存在でありたい。 |
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