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2015.7.6

もっと笑おう日本

筑波大学名誉教授、村上和雄氏の心に響く言葉より…

もうダメかもしれない…と思うような絶望的な状況に陥ったときに、私たちができることは何でしょうか。

どんなに賢く利口な人でも、その人の「すべて」が取り上げられてしまうような状況下では、ただただ絶望することしかできないかもしれません。

むしろ、周囲を思い通りに動かしていたような賢い人ほど、それが不可能になったことにひどいショックを受けるものでしょう。

しかし、じつは絶望的な状況であればあるほど、「バカな力」が有効になってくるのです。

オーストリアの精神科医・心理学者であったヴィクトール・フランクルが、自身のナチス強制収容所体験に基づいて書いた『夜と霧』(みすず書房)という有名な本があります。

その本の中で、彼は笑いやユーモアの重要性を教示しています。

いつ殺されてもおかしくない過酷な状況の中で、彼はこう考えました。

この場所では、人類がいまだかつて誰も経験したことのない壮大な心理実験が行われているのだ。

これ以上ない絶望的な状況で、人間はどうすれば生き延びることができるのか。

その実験を後世のためにしているのだ、と。

そして、彼はみんなで生き延びるために「一日一回笑おう」「みんな笑い話をつくってくれ」と言い、「笑いの力」を「一日を生きる力」に変えていったのです。

過酷な状況、絶望の淵にいる人を救うのは、「笑い」というある種バカな力である…。

もちろんフランクル博士がその力で過酷な収容所生活を生き延びた事実は、世界中に知られているとことと思います。

じつは、その事実を、人類は古来から理解していたのかもしれません。

日本の神話の世界でも、天照大神(あまてらすおおみかみ)の天岩戸(あまのいわと)隠れのお話しで「笑い」が重要な役割を果たしたことが伝えられています。

弟である須佐之男命(すさのおのみこと)の乱暴狼藉を悲しんだ天照大神が天岩戸に隠れると、世の中は闇に包まれ、作物も育たなくなってしまいました。

そこで八百万(やおよろず)の神が集まって合議し、さまざまなな儀式を執り行い、女神であるアメノウズメはストリップさながらに踊ったのです。

それを見た八百万の神が一斉に笑い、その大きな笑い声が高天原(たかまのはら)に響いたのを聞いた天照大神が不思議に思い、天岩戸の扉を開けたところから、また世の中に光が戻ったというお話です。

もちろん、これは神話ですから、事実に基づいているわけではありません。

しかし、そこには後世に伝えるべき「何らかの真実」が含まれていると思うのです。

すなわち、大ピンチのときほど笑いが必要だ、笑いの力で困難を乗り越えていくべきであると。

みなさんに身近な例で言えば、学校や職場で嫌なことがあったり、とにかくひどい上司がいたとしましょう。

そういうときは、遠慮なく笑い飛ばせばいいんです。

ひどい上司なども冗談のネタにしてやるぐらいがちょうどいいのです。

嫌なこと、苦しいことは、みんなで笑いに変えてしまう。

それは、相手を冷笑するという意味ではなく、本当におかしみを感じるような、笑いの世界に持っていくということです。

ナチスの収容所内でそれができたのですから、いまの日本でできない訳がありません。

東日本大震災以来、日本はいろんな困難を抱えています。

それを「頑張ろう日本」ではなく「もっと笑おう日本」にした方が、結果的に困難を乗り越えられるのではないでしょうか。

私は本気でそう思っています。

『どうせ生きるなら「バカ」がいい』(村上和雄&宮島賢也)水王舎


「絶望した人間に笑いを蘇らせることは、その人間を生き返らせることに他ならない」(ピーター・ドラッカー)

アメリカのジャーナリスト、ノーマン・カズンズは、笑いによって自らの難病を治癒させた人として有名です。

病気と同様、失意のどん底にある人、たとえば倒産の危機に瀕している経営者を救う方法としても、笑いが有効だ、という。

笑いには、心が明るく元気になり、リラックスでき、心がゆるみ、心に余裕ができるから自らを客観的に見ることができ、そして免疫力が高まるので健康になる、と様々な効用がある。

まさに、デール・カーネギーの言うように、「元手がいらない。しかも利益が莫大。 与えても減らず、与えられたものは豊かになる」という最高の贈り物だ。

「もっと笑おう日本」

笑いで困難や試練を乗り越えたい。



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