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2015.7.3

原因を問うのではなく

アドラー心理学の考え方の一つに、「原因を問わない」というものがあります。

たとえば、物理学や化学では、「なぜこのような結果になったのか。この原因は何か」ということを追求することが重要な要素となっています。

しかし、アドラー心理学は違います。

下手に原因追究を始めると、人生の大切な目的を見失うことになるのです。

そのために生きる意欲を失っていくことになりがちなのです。

ですから、アドラーは、「原因を問うのではない。解決策を見つけ出すことに全力を傾けるべきだ」と主張するのです。

たとえば、友人とケンカをしたとします。

お互いに、「あなたがそういうことを言うからケンカになったんじゃない」「違う。あなたの性格が悪いから、ケンカになったのよ」と言い合います。

しかし、そんなふうにケンカになった「原因」を追究し合っていても無益なのです。

言い争いがますます激しくなっていって、「もうあなたの顔なんて見たくない。絶交だ」というところまでいきかねません。

この時に大切なのは、「ケンカになったら原因を追究する」ことではなく、「どうすれば仲直りできるか。どうすれば今後、もっといい関係でいられるかといった解決策を見つけ出す」ことなのです。

つまり、過去より未来を重視するのです。

また、何かに失敗した時、人は、「私が悪かったから、このような結果になったのだ」と反省します。

もちろん、反省することは悪いことではありません。

ただし、反省することには、いいものと悪いものがあることを知っておくほうが賢明です。

「いい反省」とは、解決策を見つけ出すためにする反省です。

「悪い反省」とは、原因を追究するためにする反省です。

つまり、「私のどこが悪かったから」という反省ばかりしていても、あまり意味がないのです。

自分への自信が失われ、やる気を失っていくだけで、非生産的な精神状態に陥っていくと思います。

むしろ、「今回の失敗で、損失をもっと少なくする方法は何か。どうすれば今回の失敗を挽回できるのか」という解決策を見つけ出すためにする反省の仕方をするほうが、ずっと生産的です。

思想家の唐木順三は、

「自省(じせい)、つまり自分自身の内にうまくいかない原因を追究するような反省の仕方をしていると、底なしの泥沼にはまっていく」という言葉を残しています。

「これが悪かった」と考えた上で、「こうすれば良くなる」と考える反省の仕方が大切です。

『やる気のコツ──アドラーが教える9つの勇気』自由国民社


もめごとの決着をつけようとするなら、究極は、どちらかが、刑務所行きになることになる、という。

たいていは、自分は悪くないと思っているから、最後は、「おまえが悪い」と、大声で怒鳴り合ったり、暴力沙汰になったりするからだ。

過去はどうやっても変えられない。

変えられないことを、いくら悔(く)やんでも、嘆(なげ)いても、変わることはない。

それよりも、今できることを考え実行するしかない。

「原因を問うのではなく、解決策を見つけ出すことに全力を傾けること」

打つ手は無限、と解決策を探す人でありたい。



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