2015.6.30 |
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自分を笑うことができますか? |
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メンタル・トレーナー、岡本正善氏の心に響く言葉より…
あなたは自分を笑うことができますか?
それともコチコチのきまじめ人間?
まじめなのは大切な資質です。
「まあいいさ、アッハッハ」と適当に流さず、とことん落ちこんだり真剣に悩むからこそ、問題から抜け出す答えも見つかる。
落ちこみは次のジャンプのために身をかがめた、いわば屈伸の状態なのです。
どんな世界でも一流になる人は、たとえ豪放磊落なポーズを見せているタレントでも、それは周囲を自分のリズムに乗せるための演出。
成功する人の多くが、内面はきまじめで考えこみやすく、どちらかといえば「小心者」なのです。
ただし、きまじめ人間に都合の悪い点が一つあるとすれば、それは完璧主義におちいりやすいこと。
自分のミスが許せなくなるのです。
考えすぎて動けなくなったときや、一つのことしか見えなくなって余裕を失ったときなど、たまには自分を笑ってみるのも手です。
笑うことによって問題の渦中から抜け出し、客観的な距離が取れるからです。
ただアハハと笑ってもむなしいので、アナウンサーになって実況中継します。
「悩んでおります。ドツボにはまっております。おおっ、ようやく次の動きに出るのでしょうか。いやいや、引き返してまた頭を抱えております。これはもう、とことん悩みぬくしかないようです。飯抜きで悩むようです。これは飯代の節約になります」
だまされたと思って、一度やってみてください。
不思議と気持ちの切り換えができ、自分のリズムを取り戻すことができます。
ただし、人前で声を出してやると非常に物議をかもすので、くれぐれもご注意を。
心の中で実況中継を放送するだけでも十分効果ありです。
『逆境を生き抜く「打たれ強さ」の秘密―タフな心をつくるメンタル・トレーニング (プレイブックス)』
ドツボにはまっているときは、自分を客観的に見る余裕がない。
余裕のある人は、どんなに最悪な状況になっても、笑ったり、冗談を言ったりすることができる。
また、自分の失敗をネタにして笑うことができる人は、余裕のある人だ。
客観的に自分を見ることができるから、人に笑われたとしても、自分も一緒になって笑うことができる。
それが自分のリズムに乗せること。
つまり、人のせいにせず、自分で状況を変えていこうとする人だ。
「自分を笑うことができますか?」
自分の失敗やドジを笑い飛ばせる、余裕のある人でありたい。 |
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