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2015.6.27

姿勢を気にする

臨済宗全生庵住職、平井正修氏の心に響く言葉より…

禅には「調身(ちょうしん)」「調息(ちょうそく)」「調心(ちょうしん)」という言葉があります。

姿勢を調え、呼吸を調え、心を調える、ということで、座禅はその実践です。

これらは三位一体(さんみいったい)ですから、切り離すことはできません。

つまり、姿勢を見れば、どんな呼吸をしているか、どのような心の状態でいるか、すべてわかってしまうのです。

全生庵で、全日空のパイロットたちの座禅会をしたことがあります。

最初にご縁をくださったのは、防衛大学校の第一期生で自衛隊の航空幕僚長をつとめられた鈴木昭雄さんでした。

ご自身もブルーインパルスの隊員で、1964年の東京五輪のときに、開会式で空に五輪マークを描いたパイロットの一人です。

その鈴木さんが自衛隊退官後、全日空の顧問に就任され、パイロットたちを連れて座禅会にこられたんです。

印象深かったのは鈴木さんのこんな話です。

「パイロットには、飛行機を飛ばす技術は必要です。

しかし、高い技術さえあればいいというものではないんです。

何百人もの乗客の命を預かっているわけですから、その人たちに信頼されなければいけません。

だから、空港内を歩くときも姿勢も重要です。

いつも、“ああ、この人なら安心してまかせられる”と感じさせる姿でいるパイロットになって欲しいですね」

信頼感や安心感を、与えるも与えないも、姿勢しだいというわけです。

人は、よい姿勢、美しい姿勢に、調った呼吸、安定した心を見るのです。

合気道の達人からも、「五、六歩、歩く姿を見たら、どの程度の腕前かわかる」という話を聞いたことがありますし、座禅でも座っている姿勢を見れば、どのくらい座禅をしてきたかがわかるものです。

ふだん、姿勢を気にしていますか?

「自分じゃ見えないし、気にしたことなんかない」という人が多いのではないでしょうか。

しかし、姿勢は“雄弁”です。

ゆめゆめ疎(おろそ)かにすることなかれ!

『花のように、生きる。 美しく咲き、香り、実るための禅の教え』幻冬舎


「何でもないようなことを、丁寧にしてみる」(平井正修)

人は、何でもないようなことを、よく見ている。

とりわけ、その人の姿勢は重要だ。

歩いている時、立っているとき、座っているとき、後ろ姿…

トボトボと背中を丸めて歩いている人を見て、元気でハツラツとしていると思う人はいない。

「何かあったんだろうか」、「元気がないな」、「疲れているのかな」「歳をとったな」と思われるのが普通だ。

その人の心の状態は、呼吸や姿勢に出る。

逆にいうなら、呼吸や姿勢が調(ととの)ってくれば、心も調ってくる。

常に、美しい姿勢を保てる人でありたい。



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