2015.6.21 |
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よきイメージを持つ |
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上智大学名誉教授、渡部昇一氏の心に響く言葉より…
一般的には、よく先祖の墓参りをする家の子供は、だいたいよく育っている。
年に一度でも二度でも、おじいさんやおばあさんの墓の前で手を合わせる。
そういう場に連れて行ってもらっている子供は、そこに生命の流れを見るのだ。
親父は祖父に手を合わせた。
自分も親父が死んだら親父の墓に手を合わせるか、というような流れがイメージとしてでき上がってくる。
そういうよいイメージをつくれるかどうかが大切なのである。
悪いイメージを持っていると、悪いほうに人は行き、よいイメージを持っていると、よいように人は動くということだ。
だから、成功するためには、成功している人たちの集まりの中にいなくてはならない。
悪の仲間とつき合っていては悪になるだけで、けっして成功などしない。
成功者の集まりに身を置くこと、これが成功するための秘訣の一つでもあると思う。
成功のイメージを持つことができるからだ。
成功者の集まりというのは、当然のことながら成功した話ばかりになる。
何がうまくいったとか、これが当たったとか、売上が倍増したといった景気のいい、明るい話題が多い。
このような場に身を置いていると、たとえ自分が現在あまりうまくいっていなくても、いつの間にかなんとなく乗り切ってしまうのだ。
周囲から成功のイメージを与えられるからだ。
ところが、うまく行かずに気持ちが萎(な)え、うさ晴らしにと落ちぶれ酒場に出入りするようになると、ますます落ちぶれていく。
金利が下がったの、リストラに遭ったなどといった暗い話題に終始していたのでは、暗くみじめな自分のイメージしか湧いてこない。
つまり、成功のノウハウが自然と感じられるところに成功はある、ということだ。
『自分の品格 (知的生きかた文庫)』知的生きかた文庫
「朱に交われば赤くなる」という言葉がある。
人は、つき合う相手や環境によって、よくもなれば悪くもなる。
よき友人、よき先輩、よき師匠を選びなさい、ということ。
「運は人が運んでくる」、と言われる。
だから、よい運を持っている人とつき合わなければ、よい運はやってこない。
ツイてない人、運のない人とつき合えば、確実に運は悪くなる。
日頃から、よきイメージを持つためには…
神仏に対して謙虚であること、先祖を大事にすること、感謝すること、そしてよき友人を得ること。
よきイメージを持つ人でありたい。 |
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