2015.6.1 |
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本当の実力が試されるとき |
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斎藤一人さんの心に響く言葉より…
学生時代、勉強ができた人は、「君は、優秀だね」と親や先生から、ほめられてきたことでしょう。
また、同級生からも、「君はいいな」とうらやましがられたかもしれません。
そういうとき、ちょっと調子にのってしまい、掃除や当番をさぼったとしても、「あの子は受験勉強が大変だから、まあ、しょうがないか…」と大目に見てもらえたかもしれません。
また、勉強ができない子に向かって、「何でこんなにカンタンな問題ができないの?」と言ったとしても、「あの子は優秀だから、そう言われても、しょうがないや」と大目に見てもらえたかもしれません。
しかし、社会に出てから、仕事が忙しいからといって、みんなで交代でやることになっている掃除や当番をさぼったとしたら、どうなるでしょうか?
「アイツはズルい!」「イヤなやつだ!」と、その人に対する評判は一発で下がります。
また、仕事に慣れない部下に向かって、「何でこんなにカンタンなこともできないの?」と言ったら、どうなるでしょうか?
部下がその一言に傷ついてしまい、「私の上司が、私のことをバカにするんです…」と社内中にふれまわるかもしれません。
また、「上司と合わないので、会社を辞めます」と言い出す人がいるかもしれません。
学生時代は通用していたことが、「社会」では通用しなくなる。
学生時代、優等生だった人ほど、そのギャップに悩むことでしょう。
しかし、私に言わせると、「社会」で起こることの方が、正しいのです。
ズバリ言ってしまうと、「社会」というのは、あなたが本当に優秀かどうかを見られてしまうところなのです。
社会に出てから「優秀な人」と言われるのは、仕事の成績がいいことだけを言うのではありません。
ちょっとぐらい大変なことがあっても、いつもニコニコして、楽しそうに働いている人。
「あなたと働けて、幸せです!」「ここの会社で働けて、幸せです!」、そんなふうに明るく言って、みんなのモチベーションを上げる人。
部下を見かけたら、「がんばってるね」と常に声をかけて、励ます人。
もしも部下がミスをしたら、「これは私のミスなんです」と部下をかばって、上に報告する人。
そういう人って、一緒に働いているだけで、パッと心に灯りがともります。
「この人のそばにいたい!」と誰もが思うでしょう。
社会に出てたら、そういう人を、「優秀な人」というのです。
何でもいいので、人に好かれることをする。
ほんの小さなことでも、人の心を温めるようなことをする。
それをしていれば、あなたは人から求められ、「社会」という海を、立派に渡っていけるのです。
逆に、どんなに仕事の面では優秀であったとしても、人を傷つけるようなことを平気で言ったり、誠実さに欠けるようなことをしていると、「社会」という海は渡っていけません。
「社会」では、あなたの本当の実力が試される。
神は、実にうまいしくみを作ってくれたものだと思います。
『著者斎藤一人 カンタン成功法則』KKロングセラーズ
「結婚五十周年を祝う盛大な金婚式の席のスピーチで、イギリスの名宰相と言われたチャーチルは、夫人に向かってこう言った。
『この五十年間には辛いことが山ほどあった。失ったものも多かった。悲しいことも、楽しかったことも、嬉しかったこともあった。時にはあなたと別れようと思ったこともあった。時には他の女性にうつつを抜かし、あなたを裏切ってしまったこともあった。そうして五十年が過ぎ去って、私たちにはあといくらも時間が残されていない。しかし、もし神さまが私たちに生まれ変わるチャンスを与えてくれるなら、私はもう一度あなたにプロポーズするだろう。そのときあなたは私のプロポーズを受けてくれるかい?』
奥さんは顔を赤らめながら、『その申し出、喜んで受けます』と」(感奮語録・行徳哲男)より
究極の幸せは、「あたなと一緒にいることができて幸せ」と言ってもらえること。
もう一度生まれ変わっても、あなたと一緒にいたい、と言ってくれる人がいること。
これは、何も夫婦だけの話ではない。
友人、会社の同僚や上司や部下、というすべての人間関係において同じことが言える。
人の心を温め、人から好かれる人でありたい。 |
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