2015.5.31 |
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終わりよければすべてよし |
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本田宗一郎氏の心に響く言葉より…
■自分では若いつもりで、飛行機を操縦したりオートバイをすっ飛ばしたり、派手な色柄の服を着て喜んでいるが、私は要するに80近いジジイである。
世界のジジイ経営者同様、このジジイも、おれはだてに年をとっちゃいない、若い者が真似できない体験をしてきているし、いろいろ見てきている。
そうした知恵はきっと役に立つはず…と思わくもない。
それを認めた上で、私は老人は社会の一線から早く身をひくべきだと考えるのだ。
理由は、今の世界というものは年寄のほうが世間知らずだからだ。
昔は若い人を世間知らずといったものだが、現在は逆。
急激な世の中の変化に、もはや老人はついていけなくなっている。
■飛行機っていうものは、太平洋を無事に飛んできても、羽田の着陸でひっくりかえりゃそれでおしまいなんだ。
オレはもと飛行機屋だろ。
人生の着陸だけは立派にやりたいと思っているよ。
社長を後のものに譲ってからだって、オレ自身、まだ1万メートル上空を飛んでいると思っている。
けれどね、やっぱり同時に着陸のことも考えないわけないだろう。
飛行機乗りの鉄則は終わりよければすべてよしだ。
オレは今まで、自分のためにムキになって働いてきた。
もうこれからは、カネも名誉もいらん。
他人に喜ばれることをしたい。
それだけだな。
『やりたいことをやれ』PHP研究所
年齢を重ねれば重ねるほど、あの世へは一歩近づくことになる。
どんなに優秀な人であろうと、有名人であろうと、健康な人であろうと、美男美女であろうと、これは等しく万人に訪れる、人としての決まりごと。
それはつまり、神さまに一歩づつ近づくこと。
だからこそ、神さまに好かれることをする必要がある。
それが、他人に喜ばれることをすること。
「終わりよければすべてよし」
年齢を重ねるほど、他人に喜ばれる人でありたい。 |
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