2015.5.19 |
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違う世界の人と付き合う |
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上阪徹氏の心に響く言葉より…
例えば、大学時代の仲間。
会社の同期。
あるいは会社の同僚や先輩、上司。
同じような世界を知り、同じような経験をしている仲間たちと一緒の環境は、極めて心地いいものです。
よけいなことを考えなくても、すぐに心が打ち解け合う。
楽しめる。
こういう関係は、大事にしたいもの。
そう思います。
しかし一方で、こうした環境にだけいたら危ない、と語っていた人は少なくありませんでした。
同質的な環境にいると、人はとてもラクチンなのです。
これでは成長ができない。
元官僚が取材でこんなふうに語っていました。
人生でひとつだけやるべきことがあるとすれば、それは自分を鍛えることである、と。
中でも重要なのは、異質なものの中に入っていくこと。
そうしてこそ、成長できる。
若くして起業し、苦しみながらも会社を大きくしていた経営者がいました。
同時期に起業した同年代の人たちは、ほとんどが姿を消してしまった。
どうして彼はうまくいったのか。
質問すると、こう答えてくれました。
同世代の経営者とは付き合わないようにしていたのだ、と。
つるんだところで、何もメリットはない。
むしろ、年上の経営者と付き合うようにした。
大変さもあった。
面倒だったし、気遣いも必要だった。
いつも説教を受ける側だった。
しかし、それが良かったのだと思う、と。
いつもとは違う人たちとの出会いが、新しい人生を切り拓いていった、という人は少なくありませんでした。
似たような人たちと一緒にいても、似たような未来しか待っていないのです。
あえて違う世界の人と付き合うからこそ、新しい未来に出会うことができる。
たくさんのベストセラーを世に送り出した経済学者は、もともと本を出すつもりなどまったくなかったそうです。
ところが、違う世界の人と話をするようになって価値観が変わった。
それは、本業の経済学者としても大きく幅を拡げるきっかけとなった。
それがベストセラー作家への道につながったのです。
『3000人の成功者に学んだ うまくいく人がやっている100のこと』ヒカルランド
独創性のあるアイデアとは、普段あるありふれたものに少し手を加え、まったく違うものとして登場させたものであるか、あるいは、普段あるもの同士を組み合わせて、まったく新しいものとして出てきたもの。
つまり、「普遍性」と「普遍性」の組み合わせが、独創性という「特殊性」になる。
ヒットした商品で、この世にまったく初めて登場した、などというものはない、ということ。
これは、商品開発の話だけではなく、人の生き方としても同じことが言える。
成功した人や結果を出している人は異口同音に、「人と違うことをしてきた」という。
いつも同じ業界の仲間、同じ年代、同じ会合…
毎日同じことを繰り返していて、異質な考え、びっくりするようなアイデア、人と違った行動ができる訳がない。
違う世界の人と付き合うことはとても大事だ。 |
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