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2015.5.9

おもしろおかしく生きる

小林正観さんの心に響く言葉より…

「悲しんでいる友人を助けたい。どうすればいいでしょう」という質問を受けたとき、私は、「あなたは本当に、その友人を助けてあげたいと思っているのですか?」と、まずお尋ねします。

本当にそう思うのなら、あなたが考えることは友人をどう元気づけるかではなく、『これからあなたがどう生きるか』だけです。

あなたは、私の本を読んでくださっているのですから、今日この瞬間から、どんなにつらいことやイヤなことがあっても、いつもニコニコ元気よく、楽しげに幸せに生きていけるはずです。

あなたの日々の生活を通して、あなたという存在を通して、毎日、うれしくて楽しくて仕方ないというあなたの姿をその友人に見せ続けていたら、友人はそんなあなたに最後には聞きたくなるでしょう。

「ねえ、どうしてあなたはそんなにいつも楽しくて幸せそうなの。

いったいあなたは何をやっているの。

何か悪い宗教でもやっているんじゃない?」

そのときには「いやー、実は宗教に入っているのよね。『ありがとう教』っていうのをやってるのよね」という調子で答えてください。

その友人がわかってくれなくてもいいのです。

あなたがずーっとニコニコとうれしそうにしていたら、あなたがラクそうに楽しそうに生きていれば生きているほど、まわりの人はそれを真似するようになります。

でも、あなたがいくら一生懸命、心の勉強をしていても、本人がつらそうに苦しそうにしていたのでは、だれもあなたを真似しようとは思いません。

“学ぶ”という言葉は、もともと“まねぶ”からきています。

真似をするという意味です。

友人のあなたの真似をしたくなるくらい、あなたがよろこびそのもの、楽しさそのもの、幸せそのものになってしまうことです。

そのとき、悲しみ悩む友人はみな、それを“まねび”ます。

そして、ついには悲しむ人がもうあなたのそばにはいない、ということに気がつくでしょう。

『すべてを味方 すべてが味方 (知的生きかた文庫)』


人は、理屈や理論ではなく、感情や感性で動く。

だから、どんなに素晴らしい経営論を語る社長がいたとしても、その社長の生き様(ざま)が、幸せそうで、楽しそうでなかったら、誰もそれを真似ようとはしない。

中小企業や商店や旅館の跡継ぎの問題も同じで、社長や主人が、いつも不平不満が多く、苦しそうで、つまらなそうに嫌々(いやいや)経営していたら、子どもは絶対に跡を継ごうとはしない。

子どもは親の後ろ姿を見て育つからだ。

人は、いつもニコニコして、楽しそうで、愉快で、面白い人が好きだ。

ニコリともせず、苦虫をかみつぶしたような顔をして、苦しそうで、つまらなそうな人を好きな人はいない。

親も、教師も、リーダーも、これはみな同じ。

後ろ姿が素敵でなかったら、誰も言うことは聞かないし、真似しようとも思わない。

「どんなに心の勉強をしていても、本人がつらそうに苦しそうにしていたのでは、だれもそれを真似しようとは思わない」

心の勉強と同時に、その実践が大事。

どんなときも、明るく楽しそうに、おもしろおかしく生きてみたい。



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