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2015.4.20

人を責めずに、しくみを責めろ

『トヨタ仕事の基本大全』の中から、心に響く言葉より…

もしあなたの子どもが、食器棚の上に置いてあったコップを取ろうとして割ってしまったとしましょう。

このとき、あなたならどうするでしょうか。

子どもを責め、「気をつけなさい!」と叱りますか。

叱るのは簡単ですが、それだけでは、子どもはまた同じようにコップを割ってしまう可能性があります。

再び割ってケガをすることも考えられます。

子どもの安全のことを考えれば、ほかにあなたができでることがあるはずです。

たとえば、子どもが手の届く場所には、コップを置かない。

あるいは、子ども用のコップをガラス製からプラスチック製に替える。

こうすれば、同じような失敗はなくなります。

トヨタには「人を責めずに、しくみを責めろ」という言葉があります。

作業者が失敗をしても、個人攻撃をせずに、しくみが悪いと考えるのです。

誰の目から見てもあきらかに作業者が悪い場合でも、トヨタの上司は個人を責めることはしません。

上司は「(自分が)部下にやらせるべきことを徹底できていなかったから不良が出た」、つまり、やらせ方が悪かったから不良を出してしまったと考えるのです。

「人を責めずに、しくみを責めろ」。

これは、特にリーダーにとって大切な心構えですが、あらゆるビジネスパーソンが応用できる考え方です。

たとえば、あなたが作成した資料にミスが多かったとき、たいては「次は気をつけよう」で済ませてしまいがちです。

しかし、しくみに注目すれば、「資料提出前に校正する時間を必ず確保する」「提出前に同僚とチェックし合う」といったアイデアが生まれ、ミスも劇的に減るはずです。

「○○さんが悪い」「自分が悪い」で片づけていれば、いつまでたっても、ミスは減りません。

ミスや問題には原因があります。

その原因を突き止めて、それを改善し再発予防をしないかぎり、同じようなミスや問題を繰り返すことになります。

個人を責めるのは簡単ですが、本質に目を向けなければ問題は解決しないのです。

『トヨタ 仕事の基本大全』“(株)OJTソリューションズ”中径出版


会社の休憩室や更衣室に置いた財布の中から、お金がなくなって大騒ぎになった、などという事例は多くある。

もちろん、盗んだ人が悪いに決まっているが、同じ働いている仲間だから大丈夫、と気を許して財布を出しぱなしにした人も悪い。

大事なことは、その後に同様のことが起きなくなる「しくみ」を作ること。

今まで、そういう「しくみ」を作ってなかったことが悪かった、と反省するなら、過度に当事者を責めることもない。

部下や子どもがミスをするたびに、感情的に怒鳴ったり、罰を加えても、根本的な改善には結びつかない。

根本的で本質的な解決策は、二度と起こらないような「しくみ」を作ること。

つくった「しくみ」がうまくいかなかったら、また別の「しくみ」を作ればいい。

「人を責めずに、しくみを責めろ」

「しくみ」に焦点(しょうてん)を当てれば怒ることは少なくなる。



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