2015.4.19 |
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学者の取った天下なし |
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秋葉道博氏の心に響く言葉より…
《実地を踏んで鍛え上げない人間は、木偶(でく)の坊と同じだ》 “「明暗」 夏目漱石”
電気炊飯の操作など、きわめて簡単だ。
わからなければ、取扱説明書を読めばいいのである。
しかし、台所仕事をしたことがない亭主族たちは、「ご飯が炊けない」と言う。
だから女房がいないと困るのだと、文句をつける。
自動洗濯機についても同じようなことが言えるし、買い替えた電気掃除機を使おうとして、「これどうやって動かすんだ」ということになる。
要するに、どんなやさしいことでも、実際に自分でやったことがなければ、うまくできないのである。
「学者の取った天下なし」という諺(ことわざ)があるように、「こうすれば天下が取れる」という政治学者に、天下が取れるわけではない。
「経営はこうするものだ」という経営学者に会社の経営は無理だろう。
ブレインになれても、おのずから限界がある。
イギリスの諺に、「学問のない経験は、経験なき学問にまさる」というのがあるが、まさにその通り。
現役で通用したいと思うなら、一周遅れでも二周遅れになってもいいから、まずトラックを走ってみよう。
土の上のことは紙の上ではわからない。
『疲れた心をなごませる言葉 (PHP文庫)』PHP文庫
『地球は「行動の星」だから、動かないと何も始まらないんだよ』
という斎藤一人さんの言葉がある。
どんなに素晴らしいアイデアがあろうと、世の中の役に立つことを考えていようと、行動に移さなければ、それは無いのと一緒。
百の説法より一つの行動だ。
人の真の姿は、その人の行動のつながりで見るしかない。
どんなに口先ではカッコいいことを言っていても、その行動がだらしなかったら「だらしない人」と見なされる。
「学者の取った天下なし」
行動の人でありたい。 |
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