2015.4.13 |
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イライラしない自分をつくる |
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小林正観さんの心に響く言葉より…
ある時の講演会で、ある男性にこんな質問をされました。
「正観さんは『敵意は持たないほうがいい、イライラしないほうがいい、子どもを怒鳴らないほうがいい、夫婦げんかはしないほうがいい』と言いますが、確かにそうしないほうがいいと思いますが、何か言われたら頭にくるじゃないですか。怒鳴りたくなるじゃないですか。ひどいこと言われて何か言い返したくなる時は、どうすればいいんですか」
このような質問をしてくる人も一人じゃない。
いっぱいいます。
私はそのたびにこう聞き返します。
「子どもや妻を怒鳴って楽しいですか」
「怒鳴っても何も楽しいことはありません。むしろ自己嫌悪に陥ります」
「じゃあ、やめればいいじゃないですか」
一秒で解決です。
怒鳴るのも自分、怒鳴るのをやめるのも自分です。
怒鳴って楽しいことがないのなら、やめればいいだけです。
「でも、やめられないんです」と、その男性は言いました。
つまり、自分はやめる気がない。
けれども、自己嫌悪に陥って気分が悪いから何とかして欲しい、と言っています。
そう考えたら、イライラしない「自分」、怒鳴らない「自分」をつくり上げたほうがどんなに「得」なのかがわかるでしょう。
『悟りは3秒あればいい (だいわ文庫)』大和書房
心理学の基本に、「人は変えることができない。変えることができるのは自分だけ」というものがある。
人を変えようとする人は…
「私をイライラさせるあなたが悪い、だからイライラさせないでほしい」
「私が怒鳴ってしまうようなことを言うあなたが悪い、だからどうか怒鳴らせないでほしい」
相手が悪い、だから相手が変わって欲しい、と願う気持ちだ。
怒鳴れば怒鳴るほど、脅(おど)せば脅すほど、上から圧力をかければかけるほど、かたくなになるのが人間だ。
それは北風と太陽の話と同じ。
真の大人は、自分で自分を律することができる。
人のせいにするのは小さな駄々っ子と同じ。
何も変えずにずっと嫌な気分でいるのも自分なら、現状を変えて楽しい気分になるのも自分。
すべて自分が決めている。
「怒鳴って楽しいことがないのなら、やめればいい」
イライラしない自分をつくり上げたい。 |
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