2015.4.12 |
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奪い合うか与え合うか |
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本田健氏の心に響く言葉より…
人間関係は、マイナスに作用すると、エネルギーの奪い合いになってしまうことがあります。
これは誰しも体験していると思いますが、会うとなぜか疲れる人と、逆に元気をもらえる人がいます。
あなたからエネルギーを奪おうとする人に対しては、あなたも負けじと「盗られてはいけない、取り返せ」とばかりに、攻撃的になってしまうかもしれません。
たとえば、自慢することに忙しくなったり、ネガティブな議論が止まらなくなったり、イヤな空気が支配するようになったりしたら、攻撃的になっている証拠です。
すでにその人との間に“戦争”が起きているのです。
自分のことを認めてほしい、話を聞いてほしい、ほめてほしいというニーズが先に立ち、相手からもらおうとばかりすると、こういうことが起きます。
何か特別な話をするわけでもないのに、ワクワクしたり、気分がよくなったりするとしたら、それは相性がいいのと、お互いに与え合える関係があるからです。
誰かと会ったときに、そういった楽しい感覚があると、「もう一度会いたい」と思えるような関係になります。
あなたが出会う人に「一緒にいると何だか楽しい、ワクワクする」と思ってもらえると、人間関係は豊かに広がっていくのです。
一方で、一緒にいると、イライラしたり、苦しい感じがしたりする人もいます。
こういう人とは、一緒に時間を過ごしても、お互いを高め合うことはできません。
逆に、エネルギーダウンしたり、イヤな気分になったりすると思います。
あなたにもそういう体験があるのではないでしょうか。
相手が一方的に話をしたり、「何かをしてもらって当然だ」という態度を取ったりすると、一緒にいても楽しくなくなります。
人のいい人は、そういう相手とも、分け隔てなくつきあったりしますが、結局、ひどい目にあったりするものです。
人間関係を持つときには、お互いを高め合える関係なのか、そうではないのか、見極めたいものです。
『なぜ、あの人はいつも好かれるのか (単行本)』三笠書房
『うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる うばい合えば憎しみ わけ合えば安らぎ』
という、相田みつを氏の言葉がある。
「エネルギーの奪い合い」か、「エネルギーの与え合いか」で、人間関係も仕事も、そして人生も大きく違ってくる。
お互いのエネルギーを奪い合えば憎しみや嫉妬・不平不満が生じ、与え合えば安らぎやあたたかさ・幸せや感謝が生じる。
これは、天国と地獄の話と同じだ。
天国と地獄には丸い大きなテーブルがあり、その真ん中にご馳走が並べてあるという。
そして、1メートルはあろうかという長い箸で食事をする。
ここまでは全く同じ。
しかし、地獄ではそのご馳走を箸で取って自分の口に運ぼうとするのだが、箸が長すぎてボロボロと下に落ちてしまい一つも口に入らず、誰もが腹を空かせて喧嘩がたえず、いつもイライラとして怒鳴りあっているという。
反対に、天国では自分の箸を使って相手の口にご馳走を入れてあげるため、皆がゆずりあい、和気あいあいと食事を楽しみ、いつも満ち足りて平和だという。
与え合い分け合うという、お互いを高め合える人間関係でありたい。 |
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