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2015.4.11

運とツキを信じる

折茂鉄矢氏の心に響く言葉より…

見落としてはならない男の属性に、“ツキ”の有無がある。

強運の星をいただいて一生をおくる人もまれにいる。

また、その正反対の人もいるわけだが、普通は誰でも多かれ少なかれツイいるときとそうでないときの波の間を生きている。

だから、ちょうどツキのあるときに“ここ一番”の勝負どころを合わせられれば、強い追い風を受けて走るようなものだ。

そんなに調子よくいかないまでも、偶然、リズムの上昇時に“いざ”を迎えられればそれこそツイてるというものだ。

人間、誰もそう実力に大差のない者同士という前提に立てば、この“ツキ”というあいまいな存在を信じ、うまくそれを利用して生きる術を知ることもまた勝負強さにつながる。

秀吉は運とかツキというものを信じた人物だ。

ある日、一人の浪人が仕官の口を求めてやって来た。

面談してみると、学問は十分うかがえるし、武芸も立つ。

これは拾いものと内心喜びながら“職歴”を聞いてみると、これが引っかかる。

これまで数人の主人に仕えたが、いずれも没落、今は浪々の身となったというのだ。

結局、この男の採用はとりやめになったのだが、「なぜ、あれだけの人物を…」と惜しがる近習の者に、秀吉はこう答えたという。

「わしは今、大事なところなのだ。あのような男を召し抱えたら、こちらの運まで悪くなるわ」

ナポレオンの面接試問も有名である。

人を採用する際に自ら一言だけ問う。

「そなたはこれまで運がいいと思ったことがあるか。それとも不運な人生だったと思うか」…もちろん、実力の割りに不運だったと訴える者は不採用。

勝つか、亡びるか、二つに一つの別れ道を歩き続ける人間にとって、不運な男はごめんこうむるという本音であろう。

反対に、ツイてる奴に乗っかるという例はよくある。

競輪・競馬などで波乱のレースが続くと、誰しも予想に自信が持てなくなる。

そんなとき、理屈ぬきにツイてる仲間と同じ目を買うとか、当たっている予想屋についたりする。

高校野球とか日本シリーズなどの短期決戦では、しばしば“ツキ男”“ラッキーボーイ”が誕生する。

こうなればしめたもので、監督は彼の現在の強運をフル活用すべく要所に起用する。

はたして人間の運・不運、ツキ・不ズキが人から人へ伝染するものかどうかは定かでないが、運の悪い者が敬遠され、ツイてる奴が歓迎されるのは人情というものであろう。

最後にモノをいうのは、このツキと自信だ。

ツキのない奴が大事をなしとげたためしはない。

もっとも、ツキは単なる幸運や心の持ち方ではない。

常に「何が何でもやってみせるぞ」という気魄(きはく)を失わず、そのための小さな努力を積み重ねる者にのみほほえむものだということを忘れてはならない。


『「勝負強さ」の研究―ここ一番に負けない100のポイント (PHP文庫)』PHP文庫





松下幸之助翁は採用試験の時、「あなたは運がいい方ですか?」と尋ねたという。

「運が悪い」と答えた者は、どんなに学歴や成績がよくても採用しなかったという。


また、日露戦争のとき、海軍大臣・山本権兵衛は東郷平八郎を連合艦隊司令長官に選んだ。

その理由を明治天皇に問われ、山本は「東郷は運のいい男ですから」と奏したという。


運がいいか悪いかは当人の考え方で決まる。

辛い病気や事故、トラブルに巻き込まれて、「この程度ですんで自分は運がいい。ツイてる」という人もあれば、「まったくひどい目にあった。最悪だ。ツイてない」という人もある。

事実は一つしかないが、見方、考え方で、運やツキは180度変わる。


運とツキを引き寄せる人でありたい。



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