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2015.4.5

アメとアメなし

脳科学者・医学博士、岩崎一郎氏の心に響く言葉より…

人の行動を改善しようとするときによく考えられるのが、「アメとムチ」を使うということです。

しかし、ムチを使うと実はその行動自体に嫌気がさすので、あまりお勧めしません。

実は「アメとムチ」よりは「アメとアメなし」のほうが、効果が高いことがわかっています。

たとえば、アメリカのUCLAバスケットボール・チームの伝説的コーチ、ジョン・ウッデンは、チームを12年間で10回に渡り、全米チャンピオンに導きました。

彼の打ち立てた記録は全スポーツを通して、歴史上のベストコーチと讃えられています。

その彼の言葉に、「指導者とは、人々に意欲を起こさせるために、銃を必要としない人のことである」とあります。

彼の指導には大きな特徴がありました。

一般的にコーチが選手を指導するときには、「アメとムチ」を使います。

スポーツ選手を指導する場合、よく使われる「アメ」は「よし!」「素晴らしい!」のように、よくできたときに褒めることです。

そして、最大のご褒美は、試合でプレーができることです。

「ムチ」というのは、「きつく叱る」ことです。

この「アメとムチ」を使いこなすのが、通常の指導の仕方ですが、ウッデン・コーチの指導は「アメとアメなし」だったことが研究からわかっています。

「アメとアメなし」ということは、選手が指導通りできたときには「褒める」、そして、できないときには「褒めない」ことです。

また、選手がミスしたときには、「バカやろう!」のように叱責するのではなく、「どうしたら、改善できるか?」に焦点を当てた指導をしていたということです。

ついつい私たちは、指導した相手ができないときには、相手が身に染みて反省するようにと、「叱る」ことが一番良いのではないかと思ってしまいがちです。

それに「『アメなし』って、甘いんじゃないの?」という気持ちもあります。

実際に、「アメとアメなし」と「アメとムチ」のどちらが選手にとって良い指導なのかを、ジョージア州立大学のアリソン博士らが研究しています。

「アメとムチ」では、ミスが続く場合は「グランド10周走ってこい!」というように、そのプレーとは関係のない「罰」を与えます。

この二つの方法を使って実際に検証してみると、ウッデン方式では通常の指導方法(アメとムチ)よりも10倍ほど選手の上達度が上がりました。

さらに興味深い結果として、ウッデン方式で選手が上達しても、通常の指導方法に直すと、せっかく上達した選手のパフォーマンスが落ちることもわかりました。

ちなみに「ムチ」を使う弊害として、次のようなことが考えられています。

@「ムチ」を使うと選手のモチベーションが「失敗しないように」ということに意識が行き、のびのびとプレーできなくなる。

Aチーム・スポーツにおいては、チームの雰囲気が悪くなる。プレーする喜びがなくなる。

Bコーチが選手のロール・モデルになりにくい。つまり、選手が将来コーチのような人になりたいと思わない。

C選手とコーチのより人間関係の構築が起こらない。

『何をやっても続かないのは、脳がダメな自分を記憶しているからだ』クロスメディア・パブリッシング


子供の躾(しつ)けにおいては、危険なことや、間違ったことをしたら、きちっと静かに叱ることは必要だ。

しかし、「バカやろう」「やめちまえ」とか汚い言葉を使って、脅したり、怒鳴ったり、ましてや殴ったり叩いたりすることは絶対に禁物だ。

子供は萎縮(いしゅく)し、暗くなる。

ムチとは、相撲で言うところの「かわいがり」と同じ。

弟子を強くするために、しごいたり、竹刀(しない)で叩いたりして鍛えること。

悪いことをした場合の制裁の意味合いも強い。

「アメとアメなし」なら、明るくのびのびとプレーでき、喜びもわいてくる。

褒めること多き指導法を選びたい。



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