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2015.4.1

イメージのチカラ

渡部昇一氏の心に響く言葉より…

人間は、悪いイメージをもっていると悪いほうに行き、よいイメージをもっているとよいほうに動くものです。

「朱(しゅ)に交われば赤くなる」という言葉があります。

これも、ある意味ではイメージの問題ではないかと思います。

悪い仲間と一緒にいれば、悪いイメージが自ずと身に付く。

その結果、自分もそのイメージ通りに動いてしまい悪いほうへ、悪いほうへと行ってしまうわけです。

ということは、逆のこともあり得ます。

つまり、幸運な人、幸福な人、成功した人たちの集まりの中にいれば、自分がそうなる可能性も高くなるということです。

当たり前のことですが、成功した人たちの集まりというのは、こうやってうまくいったとか、これがラッキーだったとか、成功した話ばかりが出てきます。

そうした中に身を置いていると、仮にいまの自分がうまくいっていない状態でも、何となく自分もうまくいくような気持ちになってきます。

自分がうまくいくイメージができれば、もう怖いものはありません。

何でも暗い気持ちで物を見てしまう人、自分は不幸だといっている人とつきあっていると、話す話題は、愚痴や憂さ晴らし、嫉妬といった暗いものに終始してしまいます。

そんな中にいては、暗く惨めなイメージしか湧いてこなくなります。

不幸に感染してしまい、自分も運から見放されていってしまうでしょう。

私は外国語を勉強するのが好きでしたから、外国で勉強したいとずっと思い続けていました。

外国の地図を広げては、都市の街並みを歩いたり、自然の中を散歩している気分にもなったものです。

そうしているうちに、自分では気がつかないけれども、きっと運命がそちらへと向かっていったのだと思います。

自分が「こうありたい」「こういう人になりたい」というような姿をイメージする瞬間が多ければ多いほど、運命をその望む方向に向かわせる可能性も強くなると思います。

「断固として行えば運が動く」と、かつて読んだ本の中に書かれていました。

私自身の経験からいっても、これは真実です。

自分から何も行わない人には、運は向いてくるはずはありません。

自分が動くから、運のほうも自分のほうへと向いてくるものなのです。

『「思い」を実現させる確実な方法』PHP


レモンのスライスを口の中に入れるイメージをすると、口の中に唾(つば)が出てくる。

同様に、名医がこれは最高の薬だよ、と言って渡されたものが実は偽薬(まったく効果のないデンプン等)だったにも関わらず、劇的に効果があったという、いわゆるプラシーボ効果がある。

人は、イメージによって、病気さえも治る、ということだ。

「朱に交われば赤くなる」

“善悪は友による”という言葉もある。

いかに、日ごろつき合う仲間が、人生に大きな影響を及ぼすか。

いいイメージが身に付けば、自ずと行動もよいほうへよいほうへと変わり、運も向いてくる。

良いイメージを身に付けたい。



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