2015.3.16 |
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大丈夫、これでいい! |
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佐藤富雄氏の心に響く言葉より…
幸せになりたいなら幸せな言葉を使おう。
愛されたいなら愛される言葉を使おう。
お金持ちになりたいならお金持ちになれる言葉を使おう。
…これが、私の説く「口ぐせ理論」の法則です。
法則には、表があれば裏もあります。
幸せな言葉が幸せを呼ぶいっぽう、不幸な言葉が不幸を呼ぶ、という悪い現象も否応なく起きてしまうのです。
いつでも、またどこででも、誰もが必ずそうなってしまいます。
言葉を使って生きている以上、人はみな、この法則から逃れようがありません。
…というと、なんだか恐ろしいことのように聞こえるかもしれませんが、どうか安心してください。
実はちっとも恐ろしくなどありません。
「口ぐせ理論」の法則は因果関係が非常にはっきりしていて、どんな場合も、原因に見合った結果がきちんと導かれます。
よい言葉はよい出来事を招き、悪い言葉は悪い出来事を招く、ということです。
ですから、自分に悪い影響をおよぼす悪い言葉使いをやめ、よい言葉だけを使うようにしていけばいいのです。
たったこれだけのことで、よくない出来事を確実に遠ざけ、よい出来事のみを呼び込めるようになっていきます。
なぜそこまで言い切れるのかというと、「口ぐせ理論」は人間の脳と身体の仕組みに基づくサイエンスだからです。
たとえば、人に親切にしてもらったら、「すいません」と言うのではなく「ありがとう」と言いましょう。
一日の終わりに「疲れた」と言う代わりに、「今日もよく頑張った」と自分を誉めてあげましょう。
事がうまく運ばれないときも、「運がない」と言わずに「いい勉強になった、これから必ず運がよくなる」と、否定を肯定に転じていきましょう。
こうすることで、脳にとってとても快適な「楽天思考」というよい下地がつくられます。
そして、この楽天思考により、どんな出来事も楽天的な気分で受け入れることができます。
それが一見、悪い出来事のように思えることでも、
「自分にとって必要なことだから起きたのだ」
「好ましくないことなら起こらない」
というように、楽天的で安定した心持ちが得られるのです。
こうなってはじめて、脳はストレスフリーの状態で稼働することができます。
私は生化学者として、100歳以上の高齢者100名に会ってインタビューした実績がありますが、そのときに集めた膨大なデータから、「健康で長生きしている方々は、考え方や言葉使いがとても楽天的である」という事実を突き止めています。
楽天的な思考習慣と言語習慣が脳と身体をストレスから守り、長寿に導いているのは間違いありません。
また別の機会には、現役の実業家やビジネスマンを対象に、「窮地に陥ったとき、危機に直面したとき、最初に口にした言葉はなんだったか」ということをテーマに取材調査をしたことがあります。
調査の結果わかったことは、「なんとかなるさ」「大丈夫、できるさ」というものが最も多く、そのひと言で自分を奮い立たせ、逆境を乗り越えることができたという人が圧倒的でした。
そのいっぽうで、倒産や自己破産などに追い込まれてしまった人々の答えは、「無理だ」「もうできない」というものがほとんどでした。
「無理だ、できない」と否定の言葉を受け取った脳は、「できない理由」を山ほど探しだします。
「できる」ことはいくらでもあるはずなのに、そちらには見向きもせず、できないほうの情報ばかりを集めてきます。
最初のひと言が脳を支配します。
どんな場合にも「大丈夫、これでいい!」という第一声が口をついて出てくるようになればしめたものです。
脳が「大丈夫なのだ」と理解し、「これでいい」と納得できる理由を次々と見つけ出します。
「大丈夫、これでいい!」という言葉は、最善の解決策を引き出す「快の信号」なのです。
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普段、口ぐせにしている言葉は何だろう?
その言葉が今の自分の現状を決定し、今を招いている。
「疲れた」という言葉が多ければ、疲れた理由すなわち、愚痴や悪口や批判が多くなり、結果的にもっと疲れることになる。
「無理、できない」という言葉が多ければ、無理で、できない理由を山ほど探し出す。
悲観的な人は、消極的で否定的な言葉を多く使い、暗くて後ろ向きになる。
楽観的な人は、積極的で肯定的な言葉を多く使い、明るくて前向きになる。
「大丈夫、これでいい!」は全面肯定の幸せを呼ぶ言葉。
楽天的な言葉を口ぐせにする人には、幸せがやってくる。 |
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