ご注文はこちらから


パクチーのサプリメント・パクチーエナジーゴールド(コリアンダーのサプリメント)
トップページ製品紹介特長・成分会社案内特商法に関する表記買い物カゴよくある質問人の心に灯をともす


2015.3.14

いい顔つきになる


斎藤茂太氏の心に響く言葉より…

たしかに、美容整形をして、以前から気になっていた箇所を修復しただけで、とても明るく前向きな性格になる人はたくさんいる。

私はそれを悪いと否定するつもりはない。

心理学的には美容整形は仮面をかぶる作業と似ている。

ラテン語の仮面(ペルソナ)から英語の性格(パーソナリティ)という言葉が派生したことからも明らかなように、顔と性格は切り離せないものがある。

ただ、美容整形の場合は一個所いじれば、まぶたの次は鼻、唇、頬、アゴと、次から次へと気に入らない部分が出てくるもの。

要求水準がどんどん高くなり、つねに現実に満足できなくなってしまう危険がある。

また、性格も一時的に変わるかもしれないが、しょせんは外見的な美しさに裏打ちされた自信である。

優れた能力を発揮する人に感じるコンプレックスをカバーすることはできない。

もろくて、はかない自信に終わりかねないのである。

そもそも、人の顔は鼻が高いから、目がくっきりと二重だから、あごが小さいから、唇の形がきれいだから美しいのだろうか?

低い鼻がチャーミングな人もいるし、一重の切れ長な瞳に優しい光をたたえて魅力的な人もいる。

出っ歯に人の良さがにじみ、憎めない顔つきの人もいる。

容貌からくる魅力の基準は非常にあいまいで、人間性によるところも大きいのである。

顔の造作をいじってみたところで、個性的な美しさが出てくるはずはない。

もし、あなたが容貌ゆえに内向的な性格になったと考えているなら、それは大きな錯覚だ。

「美人」になりたい気持ちに縛られて身動きできず、心が安定していないだけのことである。

そんな人は「いい顔つき」にはなれない。

「教養」を磨き、「心」を安定させて初めて、自分らしい美しさを感じさせる容貌が手に入るのである。

たとえば、戦争に負けたり、異民族に征服されて自信を失った民族の表情には輝きがない。

目はどんよりとしてうつろである。

あるいは精神を病んだ人は、どんな美人でも顔に表情がなくなるから本来の美しさが失われる。

容貌コンプレックスのある人は、自らの容貌上の欠点を笑いのネタにするコメディアンを見ならうといい。

彼らはみな、芸人として輝くと同時に、その開放的な性格ゆえに人から好かれ、実にいきいきと魅力的な「いい顔つき」をしているではないか。

容貌上の欠点を個性ととらえれば、チャームポイントともなるのである。

『グズをなおせば人生はうまくいく―ついつい“先のばし”する損な人たち (だいわ文庫)』大和書房


絶世の美女といわれている、クレオパトラは実はそんなに美人ではなかったそうだ。

それなのに、なぜ当時の二人の英雄、カエサルとアントニウスがとりこになってしまったのか。

彼女は、非常に頭がよく話題も豊富で男性を飽きさせなかったという。

そのうえ、聞き上手で、男は彼女の前にでると、つい本音でしゃべりたくなってしまったそうだ。

銀座の一流クラブでも、ママは意外にそんなに美人ではない人が多いという。

容姿より、会話力や傾聴力といったお客を楽しませる能力が問われるからだそうだ。

どんなに豪華でお金がかかった内装と外観を持ったレストランであっても、料理がまずくて、接客が下手だったら誰も行く人はいない。

これは人も同じで、容貌や外見がどんなに美しくとも、品性が下劣で、性格が悪かったらだれも寄り付く人はいない。

男女に限らず、これは真理だ。

容貌だけがよくなっても、「いい顔つき」にはならない。

見た目も大事だが、中身を磨く方がもっと大事だ。


人の心に灯をともす 一覧へ戻る