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2015.3.6

ありがとうの実践


小林正観さんの心に響く言葉より…

東京に大変荒れた小学校がありました。

先生方の話では、都内で1、2位を争うような荒れ方だったそうです。

生徒の心がすさみ、すべての言動に落ち着きがなく、大変な状態だったということでした。

この学校には、たまたま心の勉強をしていた先生がおられました。

その方は自分が楽しいと思うことをいろいろと研究していたのですが、「自分が楽しいことをやっていると心が豊かで穏やかになり、満たされていく」ということに気付き、その楽しさを生徒に伝えられたら、生徒も楽しいのではないかと思いました。

そして、自分が勉強してきたいろいろなものを授業の中に取り入れ始めたのです。

例えば、ケナフという植物があるのですが、それを自分たちの手で校庭に植え、育て、それを収穫して紙に漉(す)いて自分の葉書を作る、というようなことをやりました。

このようなことを始めたところ、生徒たちの目が輝き、生き生きとして、だんだん学校の状況が変わっていきました。

さらにそこにその先生が取り入れたのが、「ありがとう」を言っていると大変面白い現象が起きるということでした。

例えば、炊きたてのご飯を二つの皿に盛り、一方に「ありがとう」を書いた紙を貼りつけ、一方に「ばかやろう」と書いた紙を貼りつけ、毎日それぞれに対して、「ありがとう」と「ばかやろう」の声をかけるのです。

そうすると、「ありがとう」と声をかけた方のご飯は醗酵し、お酒のような臭いになり、「ばかやろう」と声をかけた方のご飯は本当にイヤな臭いになり、腐り、見た目も醜悪なものになるのでした。

こういうことを生徒は自ら実験してみて、大変驚き、また目を輝かせたらしいのです。

私たちが考えもしなかったような新しいアイデアもいくつか生まれました。

例えば、ある生徒は、風船を二つ膨らまし、一方に「ありがとう」と書き、一方に「ばかやろう」と書きました。

その結果、「ありがとう」と書いた方は3日間も風船が持ったにもかかわらず、「ばかやろう」と書いた方は20分でしぼんでしまった、ということでした。

何回か実験した結果、同じ結果が出たのだそうです。

これらは生徒たちが初めて自分で考えてやったことで、そのアイデアにも驚かされましたし、結論にも驚かされました。

そうした「ありがとう」の実践や実験を繰り返していったところ、満2年ほどで、この学校は全く見違えるような学校になったというのです。

多くの教育関係者が目を見張りました。

実際に外部の人がこの学校を訪れると、生徒たちはニコニコし、「ありがとう」の言葉をたくさん言い合い、大変穏やかで良い雰囲気だったそうです。

2002年3月、この生徒たちを中心に(もちろん先生も一緒ですが)、「ありがとうフェスティバル」というものが開かれました。

各教室では、今までの「ありがとう」の言葉やケナフに関する実験などの展示をはじめとして、いろいろなイベントが行われました。

地元のテレビ局なども取材に訪れ、大変楽しい2日間だったそうです。

今、教育現場で悩んでいる先生が多いことと思いますが、「正しい教育方法」というものに考えを向ければ向けるほど、方向を見誤るような気がします。

本当に生徒たちを立ち直らせ、学校を明るく楽しいものにするためには、「いかに楽しい教育をするか」を考える方が良いのかもしれません。

『ただしい人からたのしい人へ もう一歩奥の人格論』弘園社


どんなに素晴らしい理論や知識を身につけたところで、その根本の方向性が間違っていたら何の役にもたたない。

方向性とは「何のために」勉強するか、だ。

その方向性とは、心の持ち方。

心が後ろ向きで、不平不満や文句やグチ、などを言い続けているなら、消極的でマイナスの方向性へしか行かない。

反対に、ツイてる、うれしい、楽しい、感謝、ありがとう、幸せ、などという言葉を言い続けているなら、積極的でプラスの方向に向かって行く生き方になる。

強圧的に怒鳴って屈服させるのではなく、笑顔で楽しく自らが動くような方向に。

正しさを追求する人は、怒鳴って相手を抑えつけがちだ。

正しいか正しくないかではなく、楽しいか楽しくないか。

「ありがとう」と「感謝」は、心が明るく楽しくなる言葉。

「ありがとう」の実践を続けたい。


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