2015.1.29 |
|
倦(う)まずたゆまず |
|
|
ジョン・C・マクスウェル氏の心に響く言葉より…
生まれつき創造性に恵まれていないのなら、他の人たちの創造的なアイデアを発掘しようと私は考えた。
自分でアイデアを生み出すより、アイデアを収集するほうが簡単だ。
なにしろ偉大なる発明家トーマス・エジソンも、
「オリジナリティとはアイデアの出所を隠す技だ」
と言っているではないか。
それ以来35年間、私は来る日も来る日も名著を読みあさり、偉大なアイデアを集め、テーマ別にファイルしてきた。
おかげで、本を執筆するときに適当な引用句や逸話、記事などが必要になると、そういうときのためにファイルしておいた素晴らしい素材をすぐに見つけ出すことができる。
こうした習慣は、講演や本の執筆に非常に役立っている。
ロザベス・モス・カンター博士は、
「人の一歩先を行くには、次のアイデアを舞台の袖で待たせておけ」
と言ったが、私の場合、アイデアはファイルの中にある。
そして私はあることを発見した。
常に創造的なアイデアはないかと目を光らせていると、自分自身も創造的な考え方ができるようになるのである。
『その他大勢から抜け出す成功法則―「何か必ずやる人」11の考える習慣術』三笠書房
一流のスポーツ選手や音楽家、成功を収めた企業家など、何らかの分野で天才と呼ばれる人たちに共通するのに、「1万時間の法則」と呼ばれるものがある。
これは、マルコム・グラドウェル氏が提唱した法則で、一流の人のほとんどが、その分野で努力してきた時間の総計が1万時間を超えていたという。
つまり、1日に3時間練習や勉強するとして1年では約1000時間、10年で1万時間となる。
プロと呼ばれ、お金がもらえるようになるのも同じで、その分野での研究や練習、あるいは情報収集等に、この「1万時間の法則」が必要となる。
オリジナリティとは、今あるさまざまなアイデアの組み合わせ。
アイデアの出所を隠すとは、アイデアをそっくりマネして知らん顔をする、というのではなく、たくさんのアイデアを組み合わせること。
だからこそ、たくさんのアイデアを継続して集めることが必要となる。
創造性を身につけたいなら、他の人たちの創造的なアイデアを発掘すること。
文章力を身につけたなら、他の優れた文筆家たちの文章を書き写すこと。
倦(う)まずたゆまずの努力は、やがていつか花ひらく。 |
|