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2015.1.22

頑固にこだわり過ぎる人


精神科医、斎藤茂太氏の心に響く言葉より…

健康マニアの二人がいる。

食事はできるだけ自然のものをと心がけ、玄米に無農薬の野菜、魚や植物性たんぱく質中心、塩はどこそこの岩塩だ、砂糖もどこそこの三温糖だと、まあ、じつにこだわる。

二人が寄れば情報交換に花が咲き、「なになにはガンの予防になるんだって」「なになには血をきれいにするんだって」などの話で盛り上がる。

しかし、二人には大きな違いがある。

友人と食事に出かけることになったとき、一人はどこまでも健康的な食事にこだわり、友人が誘うところをことごとく否定する。

「あの店は化学調味料ばっかり使っている…そういう料理はこわくて食べられない」

「そんなところより自然食レストランへ行きたい」

結局、友人のほうがこの頑固な人にあわせるはめになる。

いつもそんな調子なので友人もめっきり減ってしまった。

この人と食事に行けるのは、もはや同好の士だけである。

もう一方の人は、ふだんの食事を管理してはいても、友人と食事となると、まるで違う。

友人が「あそこの店に入ってみよう」といえば、「うん、よさそうな感じだもんね」といともあっさり同調し、「あなた、豚肉食べてもいいの?」と聞かれれば「いいんじゃないの、たまには」と平気で食べる。

日ごろのストイックな食生活はどこへやら、友人といっしょのときにはなんでも来い、である。

「食べ物のために生きてるわけじゃないんだから、みんなで楽しむときはみんなで楽しむ。それがいい」

と威勢がいい。

さて、どちらがつきあいやすいかといえば、当然、後者である。

食べるものが合う、合わないの問題ではなく、相手や状況に応じて、必要とあれば日ごろのこだわりをいっとき頭の隅に追いやることができるかどうか、という問題だ。

これだけは絶対に譲れないというものも人間には必要だが、まわりの人間まで巻き込んでもらっても困る。

なにかにこだわること、大いにけっこう、かたくななこだわり、どうぞご自由に。

ただし、頑固にこだわった結果、気持ちよくつきあえる人を失ってもしかたがないという覚悟があるのならば、の話である。

『「なぜか人に好かれる人」の共通点 (PHP文庫)』新講社


「喫茶喫飯随時過(きっさきっぱんときにしたがってすぐ)」

という禅の言葉がある。

お茶を飲むときはお茶を、飯を食べるときは飯を、目の前に出されたものをこだわりなく無心に味わう、という意味だ。

「こだわり」はその人の基準。

その人独自の基準を、周りにまで押しつけるなら、相当はた迷惑な人になってしまう。

ある意味、かたくなな宗教と同じになるからだ。

頑固にこだわり過ぎる人は、気持ちよくつきあえる人を失くす。

「これもいいけど、そっちもいいね」と周りのことも気持ちよく認めるなら、人は集まってくる。

みんなで楽しむときは、こだわりなく楽しみ、面白がる人でありたい。


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