2014.11.27 |
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因果応報の法則 |
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京セラ名誉会長、稲盛和夫氏の心に響く言葉より…
因果応報の法則とは、善いことをすればよい結果が生じ、悪いことをすれば悪い結果が生まれる。
善因は善果(ぜんか)を生み、悪因は悪果(あくか)を生むという法則のことです。
善因悪因の「因」とは、自分が生きている間に思ったこと、行ったことです。
自分自身が思い、考え、実行すること、それらが因、つまり原因となります。
思ったり、考えるだけで原因になるのか、と疑問に思われる方もいるかもしれません。
また、単に思っただけでしかないと、我々は軽く考えがちです。
しかし、思うということは決して軽いものではありません。
恨み、つらみなどを考えただけで、それが原因をつくってしまいます。
そして、原因は必ず「結果」を生みます。
原因が原因のままで残り続けることはありません。
このことをお釈迦さまは、「縁によって果が生ずる」とおっしゃっています。
ところが、因果応報の法則は、必ずしもその通りの結果が出ているようには見えません。
周囲を見渡せば、いいことをしてきた人が病気で苦しんでいる、悪いことをしている人が幸せそうに暮らしている例は、いくらでもあります。
このような状況では、いくら因果応報の法則を説かれても、我々のような凡人にはなかなか信じられません。
世の中は、因果応報の法則の通りになっていない、とつい思ってしまいます。
因果応報の法則は、結果が出るまでには時間がかかることがあります。
原因に対して結果がすぐ出ることもあるにはありますが、多くの場合はなかなか結果が出てこないのです。
しかし、20年、30年といった長いスパンで見ると、必ず因果応報の法則通りの結果になっています。
それでも私は、因果応報の法則に合わないケースがあるように見えるのは、どうしてなのかと以前は悩んでいました。
そのときに読んだのが、『シルバー・バーチの霊訓』です。
昔、ロンドンのある町医者が友人10人ほどを呼んで、毎週末、自宅で交霊会をやっていました。
町医者自身が、自分の身体に霊魂を呼び入れられる霊媒(れいばい)だったのです。
その交霊会には、いつもシルバー・バーチと名乗るアメリカインディアンの霊が出てきます。
その霊の言葉を集め出版されたのが『シルバー・バーチの霊訓』です。
私は当時から先進国であったイギリスの首都ロンドンで、しかもインテリである医者が霊媒になって交霊会をしていたという事実に興味を引かれてこの本を入手したのですが、その中にわずか数行ではありますが、因果応報について述べているところがありました。
シルバー・バーチの霊は言います。
「因果応報を疑っている人もいるだろう。だが、私がいるところから、みなが生きている現世を見ると、一分一厘(いちぶいちりん)の狂いもなく、原因の通りの結果が出ている」
すごいことだと思いました。
私はこの年齢になってもシルバー・バーチの霊ほど長いスパンで人生を見通せるわけではありませんが、納得することができるようになりました。
『成功の要諦』致知出版社
自己啓発のバイブルと呼ばれている本、「原因と結果の法則」を書いた、ジェームズ・アレンの言葉に次のようなものがある。
「行いは思いの花であり、喜びや悲しみはその果実です。私たちは、ときには甘く、ときに苦い果実を、自分で育て、収穫するのです」
強烈な思いは、必ず行動となってあらわれる。
そして、その思いが善きことなら、善い結果が生まれ、悪しきことなら、悪しき結果が生まれる。
その結果がどんなものであれ、それは自分自身が引き受けなければならない。
「一分一厘の狂いもなく、原因の通りの結果が出ている」
善きことを思い、善き行動を起こしたい。 |
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