2014.11.24 |
|
完全な失敗に終わることはない |
|
|
ジョージ・ビーム氏の心に響く言葉より…
「野心的な試みに取り組んでみて、
たとえ失敗したとしても、
完全な失敗に終わるということは
まずありえない」
(ラリー・ペイジ)
世界中の道路にカメラを搭載した車を走らせ、360度方向の景色を撮影。
それによって画面上で歩行者の目線を再現した、人気サービスのストリートビュー。
しかし、当初は、たまたま見られたくない姿を撮影された人や、家の中の様子まで写真に映り込んでしまった人などから、プライバシー侵害だと猛反発が上がった。
だが、グーグルはそこで引き下がらない。
失敗を活かし、今度は家の中が写らないように、撮影車のカメラの位置を調整したり、人の顔や車のナンバープレートを認識して自動的にぼかしをかける機能を開発したのだ。
こうしてサービスを個々人のプライバシーに配慮するレベルにまで洗練させた。
そして結果的に、その過程で、同社の「顔認識技術」の精度は飛躍的に向上した。
これぞグーグルの「転んでもタダでは起きない精神だろう」
『Google Boys グーグルをつくった男たちが「10年後」を教えてくれる: ラリー・ペイジ&セルゲイ・ブリンの言葉から私たちは何を活かせるか (単行本)』三笠書房
「ビジネスの新陳代謝が激しいシリコンバレーで、成功のための黄金律が発見された。それは、思い悩んでグズグズといつまでも事業を始めずにいるよりも、とりあえず始めてから方向修正や改善を積み重ねていったほうが、早く成功に結びつく、という成功哲学だ(エリック・リース)」(同書より引用)
完璧を目指してしまう人は、新しいことを始めるのを躊躇(ちゅうちょ)してしまうことが多い。
失敗を恐れているからだ。
しかし、準備が整うのを待っていたら、好機を逸(いっ)してしまう。
とにかく走り出すこと。
そして、そののちに改善や修正していくしかない。
「たとえ失敗したとしても、完全な失敗に終わるということはまずありえない」。
どんな失敗の中にも、必ず得るものは隠されている。
走りながら考える人でありたい。 |
|