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2014.11.14

理不尽な体験が人を育てる


精神科医、松崎一葉氏の心に響く言葉より…

『情けの力』とは「情緒性」のことである。

私はこの情緒性の持つ力を『情けの力』と名付けた。

情緒性とは、人間の心に働きかけ、様々な感情や感覚を与えるもので、美しいものを心で美しいと感じる、理屈ではない感情の部分である。

日本には古来、豊かな情緒性があった。

その情緒性があうんの呼吸や下町情緒など、理屈では説明できない日本人特有の感性を作ってきた。

しかし、最近の日本社会からは、その情緒性が失われているように感じる。

それが今の日本社会の歪(ひず)みとなり、心を病む人が多くなっている原因である気がしてならない。  

私たちが社会生活を送る上で、ストレスは避けて通れない。

私は、自分の精神医学の根本のテーマとして「ストレス社会を生き抜く」ということをずっと考えてきた。

ストレス社会で、心を病まないようにするためには『情けの力』を持ち、対抗していくしかない。

しかし、最近は『情けの力』を養うことができず、欠如している人たちが増えている。

それに加えて、成果主義や合理主義がよしとされ、日本社会から『情けの力』が忘れられているように感じる。

以前の日本の社会はものすごく情緒的だった。

これまでの日本社会では、自然に『情けの力』が養われ、実践されてきたのだ。

「男はつらいよ」の寅さんのような「わかっちゃいるけど黙っていられない」という、日々の糧より人助けをする大人がたくさんいた。

坂田三吉のような破天荒だけど人情味溢れるオヤジが存在できた。

これからの時代は、論理の部分をキチンと持っていながら、なおかつ理不尽さを享受できる情緒的な共感性を持つ人が求められるのではないかと思う。  

『情けの力』幻冬舎


松崎氏は、「理不尽(りふじん)な体験が人を育てる」と言う。

本書の中でも述べているが、学校の運動部を経験した人は分かるが、「先輩からの理不尽な練習の強要」や「絶対服従の上下関係」「先輩への挨拶」等々、理不尽なことに満ちている。

だから、打たれ強いとされ、運動部は就職に比較的有利だったりする。

同じような体験は、「子どもの頃貧乏だった」「病気がちだった」、「兄弟が多くてかまってもらえなかった」等々のことを乗り越えてきた人たちの中にもある。

現代社会は、理屈や知識といった理性の部分が多く求められる。

しかし、本当はそれよりもっと必要なのが情緒性という感性的な心だ。

「情けの力」という『感性』のキーワードは「笑い」、「涙」、「感動」、「驚き」、「明るさ」、「発奮」、「行動」、「感謝」等々。

道理や理屈に合わないものを、「理不尽」という。

だからこそ、「理不尽」を乗り切るには、「理屈」の真逆にある、「情けの力」が必要なのだ。

ストレス社会を生き抜くため…

「情けの力」を身につけたい。


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