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2014.11.1

念を入れて生きる


川北義則氏の心に響く言葉より…

些細なことだが、こういう律儀な人がいる。

コンビニでお手洗いを借りたら、そのコンビニで必ず買い物をする。

あるいは、自転車が横倒しになっていたら、できるだけ立ててあげる。

足元にペットボトルが転がっていたら、さっと拾ってごみ箱に入れる。

ファミレスで会計するときは「ごちそうさま」をいう。

横断歩道で、右折車が「先へ行け」の合図をしてくれたら、軽く頭を下げる。

誰が見ているわけでもなく、誰から強制されたことでもない。

したがって、そうしたからといって、誰もほめてくれないのだが、こういう振る舞いをごく自然にやれる人は、本物の社会性を身につけている。

一つひとつを見れば、どういうことのないものばかりだが、できる人とできない人いるのはなぜか。

社会性への自覚があるかないかの差なのだ。

社会性をひと通り身につければ、黙っていてもそれだけで人間的魅力度の平均点はとれるのだ。

『「人間的魅力」のつくり方: “あの人”のようになりたい (単行本)』三笠書房


小さなこと一つひとつを、揺(ゆる)るがせにしないで生きることはとても大事だ。

なおざりにしない、おろそかにしないこと。

それは例えば…

「恩を感じ、恩を返す」

「お礼をいう」

「ウソはつかない」

「ごみは拾う」

「お金を払ったから客だ、といばらない」

それは、小林正観さんの言う、「念を入れて生きる」という生き方。

「念」という字を分解すると、「今」と「心」と書く。

今、目の前にいる人、目の前にあることを大事にする心のこと。

つまり、目の前にいる人に喜んでもらう生き方。

愚痴や悪口や不平不満を言わず、明るく感謝の心で接すること。


一瞬一瞬を念を入れて生きたい。


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