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2014.10.24

軽んずれば軽くなる


春日大社権宮司、岡本彰夫氏の心に響く言葉より…

すべてのことは、「重んずれば重くなり、軽んずれば軽くなる」。

つまり、ものごとに対して謙虚に真剣に取り組めば、必ず重々しい答えが返ってくるけれど、軽く取り扱ったものには、簡潔な答えしか返ってきません。

これは宇宙の真理です。

たとえば文楽の太夫は、義太夫節を語る前に必ず歌詞を書いた床本を恭(うやうや)しく捧げて、作者に対する敬意とともに、無事に語り終えらえるようにと祈願してから語り出します。

もちろん、それまでに何千回、何万回と稽古を積んでいる太夫さんは祈願などしなくても失敗するようなことはないでしょう。

しかし、たとえどんなに身についていようとも、安易な気持ちで始めれば、意外な落とし穴が待ち構えているものです。

観客を魅了するような芸を成し遂げるためには、十分気持ちを引き締め、謙虚に取り組まなければ成功などしません。

かの有名な『徒然草』の「高名の木登り」という話では、木登り上手な男が人を雇って高い木の梢(こずえ)を伐(き)らせたところ、仕事を終え、もうすぐ足が地につくというときにはじめて、「危ないから注意して降りろよ」と声をかけます。

人間は、危ないところでは自ずと用心をするけれど、もう大丈夫と思った途端失敗をしでかすものだから、気を許してはいけないと戒めたのです。

「軽きは軽きにかえり、重きは重きにかえる」

どんなに手馴れたことでも、甘くみると失敗する。

また、「大丈夫だ」と安心したときに、思わぬ事故が起きる。

『日本人だけが知っている 神様にほめられる生き方』幻冬舎


以前、野球のイチロー選手が小学生に野球を教えたとき、小学生からこんな質問があったという。

「どうやったら野球が上手になりますか?」

イチロー選手は、「バットやグローブなどの道具を大切にすることだよ」と答えたと言う。

古来、日本では生きとし生けるものには、神が宿ると信じていた。

同時に、人が作った道具や物には、魂が宿るとも考えられていた。

「言葉」も同じで、言霊と言い、言葉には魂が宿っていると言われてきた。

言葉を軽々しく扱えば、その報いはいつか必ずやってくる。

挨拶、返事、礼儀、敬意、感謝、掃除、後片付け…

「重んずれば重くなり、軽んずれば軽くなる」

小さなことこそ、おろそかにしない謙虚な人でありたい。


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