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2014.10.22

アゴを上げる


内藤誼人氏の心に響く言葉より…

なんとなく覇気がなく、消え入りそうなほど小さな声でしゃべる人がいるとして、その人の発言がみんなに信用されることは考えにくい。

元気のない人は、人を動かすエネルギーにも欠けるのである。

強がりでもいいから、ハッタリでもいいから、とにかく自分は元気なんだぞ、こんなにバイタリティに溢れているんだぞ、まだこんなに若いんだぞ、という姿を見せないとダメである。

どうすれば、元気そうに見えるか。

それは、アゴを20度あげるようにするだけ。

たった、これだけである。

アゴを20度あげれば、だれでも、うつむいた顔ではなく、未来を見つめるような、そういうイキイキとした顔になる。

だからこそ、広告のモデルが写真に映るときには、アゴを20度あげるのだ。

カナダのモントリオールにあるマギル大学のA・マイノルトは、アゴの高さを10度きざみであげたり、下げたりした顔の表情のCGを作り、それをたくさんの人に見せて、どのように評価されるのかを調べたことがある。

すると、アゴを20度上げたときに、快活な表情だと認知されることがわかったのである。

ついでにいうと、アゴを30度も上げると、今度は尊大で威張った顔になってしまうので、アゴを上げるのがいいとはいえ、上げすぎるのもよくないので注意してほしい。

逆に、うつむいた顔をしていると、太陽や照明の光の関係によって、目のくぼみや口元などに陰ができてしまい、「なんだか暗い人」と思われてしまう。

英語では元気を出しなよ、頑張りなよ、と他人を励ますときに「Keep your chin up」という表現を使うが、文字通りに直訳すれば、「アゴを上げなよ」である。

どんなに気分が滅入っていようが、アゴだけは上げておこう。

アゴを下げなければ、あなたはやる気を失っていないように見えるからである。

『人は暗示で9割動く! (だいわ文庫)』すばる舎


スポーツの試合では、監督がよく「うつむくな」、「顔を上げろ」などと指示することがある。

大量に点が入ってしまったり、負け試合になっているようなときに、言われることが多い。

人は、がっかりしたときや、元気がないときに、それが外見に表れる。

表情が暗くなり、うつむきかげんになる。

笑顔で、顔を上げている人は、やる気があって元気そうに見える。

アゴを20度上げ、胸を張って颯爽(さっそう)と歩きたい。


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