2014.10.13 |
|
人生に疲れないコツ |
|
|
精神科医、斎藤茂太氏の心に響く言葉より…
マーク・トゥエインの『トム・ソーヤの冒険』にこんな話がある。
あるとき、トムは学校をさぼったのが発覚し、罰として塀のペンキ塗りをさせられる。
トムはこの仕事がいやでいやでたまらない。
しかし、やらねばならない。
そこでトムは一計を案じる。
このペンキ塗りを、いかにも面白そうに始めたのだ。
おもしろくておもしろくてたまらない、というふりでペンキを塗った。
するとそこへ友人が通りかかった。
トムがあまりにも楽しそうなので、
「ちょっとやらせてくれないか」
という。
トムはしかたなく、友達にもやらせてやった。
次から次へとやってくる友人が、みんなペンキ塗りを替わりたがる。
おかげでトムは、自分ではあまり苦労もせず、あっというまにペンキ塗りは終わってしまった。
楽しそうな人のそばには、人が寄ってくる。
人が集まってくれば、つらい気持ちも軽くなる。
つまらなそうに、つらそうにしていれば、人は寄ってこない。
ひとりぼっちになり、重荷はもっと重くなる。
たとえ実際に仕事を替わってもらえなくても、人がそばにいるだけで、重荷は軽くなるものだ。
これが人生に疲れないコツだ。
『続「なぜか人に好かれる人」の共通点』新講社
「呵呵大笑(かかたいしょう)」という言葉がある。
腹の底から大声で笑うということだ。
タレントの明石家さんまさんは、面白い話には手を叩いて大笑いし、時にヒーヒーと引き笑いもする。
その明るさと楽しそうな雰囲気が人を引きつける。
呵呵大笑している人のそばに近寄れば、そんなに面白くもないのに、つられて笑ってしまう。
あくびがうつるのと同じように、笑いもうつる。
笑いも、明るさも、楽しそうなのも伝染する。
逆に、悲しいのも、暗いのも、つまらなそうなのも伝染する。
人生に疲れないコツは…
いつも笑って、楽しそうにしていること。
楽しそうな人のまわりには人が集まる。 |
|