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2014.10.1

自分自身が輝き続けること


大阿闍梨、塩沼亮潤師の心に響く言葉より…

2500年も前にお釈迦様は、与えらえるのを待っている人から自分で転換して、明るい方向へ歩んで来ないと幸せにはなれないことをお示しになりました。

たとえば、家族の中に一人でもお天道様のような人がいたら、その家は暗くなりません。

ところが、家族全員が求めてばかりいる人だったら、「どうして、なんで」とお互いに相手の欠点ばかりを指摘して、喧嘩が絶えない険悪な雰囲気になってしまいます。

これは会社も同じでしょう。

陰と陽というものがあるのは仕方がないけれども、自分自身は明るく生きていこうと努力をし、心がけていると、周りが「あの人のような明るい人になりたい」と思うようになる。

そう思ってもらえるのだとしたならば、とても嬉しいことであり、もっと努力してみようという心も出てきます。

しかし、あまりにも陰気な人にかまいすぎてとらわれていると、自分が疲れてしまって、いつの間にか輝きを失い、暗い闇に落ちてしまいます。

ですから、相手にお天道様のようになることを強要するのではなく、自分自身がお天道様のように、ただそこにいて輝き続けることがとても大切です。

そうして自然と周りに良い影響を与えるような人でいるのがいいでしょう。

お釈迦様が説いた真理の教えというのは、まさに野に咲く一輪の花の如く、ただそこに咲いているという在り方をしなさいということでした。

野に咲く花が「自分がきれいに咲いているのだから、あなたもきれいに咲きなさい」と説法をしているのではない。

その姿を見ることによって、相手が自ら「私もそういうふうな存在になろう」とうなずきとるというのが仏の教えです。

生きていれば日々いろいろなことが起こりますが、すべてプラスに考えて、マイナスもプラスに転じる努力をしていく。

自分がどんなに辛くても、自分に縁のあった環境の中で何事にもとらわれず、自然体で輝き続ける努力をしていくと、自分も周りも自然と幸せになっていきます。

『毎日がちいさな修行』致知出版社


たった一人、誰かが部屋に入ってきただけで、座がパッと明るくなるような人がいる。

いつも、陽気で、元気よく、ニコニコと笑いがある人だ。

人を喜ばせ、人に与えることばかりを考えている。

逆に、自らは何もせず、欲しい欲しいと、求めてばかりいる人が部屋に入ってきたら、座は暗くなる。

親が仕事から帰ってきて、愚痴や不平、不満ばかりを言っていたとしたら、将来、子どもがその職業を選ぼうとするわけがない。

親が楽しそうに仕事をしているから、子どもはその仕事にあこがれる。

これは、家庭だけでなく、会社でも、組織でもみな同じ。

人を喜ばせ、人に与えることばかりを考えている人は、輝いている。

それは、一言も発せずとも、ただそこにいるだけで、そこに咲いているだけで、影響力がある人。

自分自身が輝き続ける存在でありたい。


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