2014.9.21 |
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感謝は人を引きつける |
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M・J・ライアン氏の心に響く言葉より…
私の知人に、物事の悪いところばかり見ている人がいる。
仕事、同僚、恋人、どれをとっても不満だらけなのだ。
自分のことも気に入らないらしい。
彼女の人生のよい面をいくら指摘しても聞く耳を持たない。
哀れな自分についての説明が、いつものように繰り返されるだけだ。
一緒にいるとイライラしてきて憂うつになり、うんざりする。
正直に言って、この人とはあまり一緒にいたくないと思ってしまう。
一方、アビーはそれと正反対の性格だ。
彼女の生活環境はそれほど恵まれているわけではない。
家は裕福ではなかったし、大学の学費は自分で稼いでいた。
息子を女手ひとつで育て、高齢の家族の介護をしている。
しかし、彼女はいつも元気で明るい。
一緒にいると人生は愉快だと思えてくる。
だから一緒にいたいという気になる。
アビーはたいへんよい会社に勤めていて、上司に高く評価されている。
私が「よかったね」とほほ笑みながら言うと、彼女はこう答えた。
「そうなのよ、こんな素敵な仕事ができるなんて本当に幸運だと思うわ。
毎朝、家を出るとき、この仕事を与えてもらったことに感謝を捧げているくらいよ。
こんないい車が買えて、きれいなオフィスで働けて、よくしてくれる上司の下で働けて本当に幸せだし、たいへん恵まれていると思う。
だから毎朝そうやって感謝すべきだと思うし、そうすることで一日中ずっと前向きな気持ちで頑張れるのよ」
彼女がこんなふうに明るくいられるのは、いつも感謝の気持ちがあるからだと思う。
だからあんなに生き生きとしていられるのだろうし、それに誰よりも友人が多い。
感謝の気持ちを持っていると、幸せが自然とにじみ出てくる。
すると、いつのまにか周囲に人びとが集まってくる。
あふれ出すエネルギーが人を引きつけるからだ。
感謝は人を引きつけるし、人をそこにとどめる。
コップの中身を半分空っぽだと思う代わりに、まだ半分も入っていると思うように心がけよう。
ないものよりも、あるものに目を向けるほうがずっといい。
そこにあるものに目を向けたとき、私たちは自分のちっぽけな世界から抜け出して、まわりにいる人びとの存在に気づくことができる。
みんなが素晴らしいことをしてくれたという事実を受けとめられる。
「いてくれてありがとう」という感謝の気持ちを表現するとき、人びとはもっとあなたのそばにいたいと思うようになる。
『人生に奇跡を起こすたったひとつの教え』ディスカヴァー
一緒にいたいと思う人は、笑顔で、明るくて元気で、感謝が多い人
一緒にいたくないと思う人は、暗くて不平不満やグチが多くて、感謝がない人。
感謝が多い人からはエネルギーをもらえるが、不平不満やグチが多い人からはエネルギーを吸い取られてしまう。
だから、不平不満やグチの多い人といると、ぐったりと疲れてしまう。
今できることや今あるものに感謝するのか、逆に、できないことやないことばかりを数え不平不満やグチを言うのか。
感謝多き人でありたい。 |
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