2014.9.15 |
|
水差し虫 |
|
|
リック・シーゲル&ダレン・ラクロワ氏の心に響く言葉より…
そうとも、諸君、水差し虫はたしかにいる。
伝説ではなく、しばしば形を変えて存在する。
同僚の魂に、いっとき水差し虫が巣くうこともある。
この生物は口では楽しいことが好きと言いながら、そのじつ、心から楽しみたいと願っている人々を脅かそうと虎視眈々(こしたんたん)と狙っている。
あなたの周りにもいるのでは?
「それって面白くない」とか、「もっと大人になって、年相応の振る舞いをしろ」といった台詞(せりふ)を吐く人々が。
彼らはユーモアを踏みつけにし、あらゆる状況を泥沼に変える。
クリスマスのお祝い気分さえ湿らせる、スポンジのような人々なのだ。
たとえば、あなたが頭を柔らかくして、大笑いしながら、おかしなアイデアを次々とひねり出していたとする。
そこへ水差し虫が近づいてきて、フンと鼻を鳴らしたり、あきれたという目つきをしたり、あるいは例のさげすみの表情であなたを見たりする。
これで同席者の態度は一変する。
困ったことに、彼らには創造性の息の根を止めるマイナスのパワーがある。
感覚をどんよりさせる不快な湿度のようなものだ。
水差し虫がいなければ、どんな貴重なアイデアが飛びだしていたことか。
すべてはやつが現れたせいだ。
なにかにつけて悲観論を吐き、悪いことが起きるたびに、「ほら見たことか」と言う人がいたら、水差し虫だと思っていい。
そうすることで、自分を満足させるための予防線を張っているのだ。
しばし、真面目に考えてみよう。
組織のなかに水差し虫がいたとする。
彼らは収益を下げ、やがては最大の資産である人材の士気をくじくお荷物となる。
水差し虫がプロジェクトを担当していると、他のメンバーは力をフルに発揮できなくなる。
なぜそう断言できるのだろう?
創造性は、笑いやユーモアに直結しているからだ。
ユーモアを抑圧すると、創造性まで抑圧される。
面白いことを考えている人は、頭を使っている人だ。
いまの人は、楽しくない場所や仕事に寄りつかない。
雇われる側はいい環境が得られれば金銭にはこだわらないから、会社側には水差し虫をかこっておく余裕はない。
水差し虫がいるだけで、たちどころにすべてが台無しにされる可能性がある。
彼らはささやかな楽しみや、陽気な振る舞いを許さない人々だからだ。
『笑って金持ちになる方法』扶桑社
相手の気持ちを一瞬にして冷めさせる、「水差し虫」は多い。
たった一言で相手をシュンとシラけさせてしまう。
陽気で明るい雰囲気も、一転して暗くなる。
つまり、面白いことや楽しいことが嫌いな人、ということになる。
感性が豊かな人は、時に、子どものようにはしゃぐことも、大笑いして楽しむこともできる。
しかし、ニコリともせず、お説教や理屈ばかり言っているような人は、感性が鈍くなっている。
感性が鈍くなっている人は、はしゃいだり、楽しんだりするのが苦手だ。
感性が活性化すると、創造的になる。
「創造性は、笑いやユーモアに直結している」
いたずらっこのように、いつも面白いことばかりを考えている人は魅力的だ。 |
|