2014.9.13 |
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喜ばれる存在になる |
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小林正観さんの心に響く言葉より…
ある経営者の方がこう言いました。
「私は人生の65年の中で悪戦苦闘してきました。
何をやっても、人の2倍3倍の努力が必要で、その2倍3倍の努力をしなければ人並みにならず、5倍くらい努力してやっと少し生活が楽になるような状況でした。
いったい、自分の人生は何のためにこの世に存在しているのでしょうか」
自分の前世は何者で、来世は何者で、自分の頭に入っている魂というのは何者か知りたい、というのです。
その方は、人生について65年ずっと考えてきたのでしょう。
私の答えを聞いてから、2分くらい絶句していました。
2分ほど経ってからこう言いました。
「わかりました」
そう言って帰られました。
その方に私はこうお答えしたのです。
「もし、あなたの前世が5人10人の人を殺した殺人者だとします。
では、今生生まれ変わってのテーマは何だと思いますか」
「わかりません」
「喜ばれる存在になりなさい、というのが今生でするべきことですよね。
では、前世でもし、とても人に喜ばれて、みんなから尊敬され、敬意を持って慕われるような存在だったとします。
今生でのテーマはなんでしょうか」
「わかりません」
「より喜ばれる存在になりなさい、ということですよね」
そうであるならば、前世が何者であったかを考える必要はなくなります。
前世が何者だったから、今生は何をしなくてはいけない、ということを考える必要はないのです。
前世が何者であろうと、今生でのテーマは「どうしたら喜ばれる存在になれるか」
もし前世が喜ばれる存在であったなら、もっと喜ばれる存在になりましょう。
もし前世が喜ばれない存在であったら、今生では喜ばれる存在になりなさい、ということですから、前世に関心を持つ必要はないと思います。
ただ、今生でどう喜ばれる存在になるかということだけです。
『「人生を楽しむ」ための30法則』講談社
この世で、「喜ばれる存在」の反対は「喜ばれない存在」すなわち、きらわれたり、いやがられたり、する存在。
「喜ばれる人」は、笑顔で、いつも機嫌よく、「幸せ」、「うれしい」、「楽しい」、「ツイている」、「ありがとう」と言っている人。
その反対に、喜ばれない人は、いつも暗くて、不機嫌で、「不平不満」、「愚痴」、「泣き言」、「悪口」、「文句」を言っている人。
喜ばれる人にはいつも感謝があるが、喜ばれない人には感謝がない。
「喜ばれる人」のそばには、この人ともっと長く一緒にいたいと、多くの人が集まってくる。
私たちがこの世に生まれてきた目的は、「喜ばれる存在になること」。
いつも笑顔で、よき言葉を使い、感謝多き人生でありたい。 |
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