2014.9.10 |
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利口ぶるよりバカになれ |
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櫻井秀勲氏の心に響く言葉より…
人の集まる場所では、成功談より、失敗談を多く話すほうがトクです。
たとえば口説き話になったとき、モテてモテて困る、といったら、座がシラけてしまいます。
あるいは投資話になったとき、自分は儲かっていると自慢したら、もしかすると憎しみを抱かれるかもしれません。
ここでよく考えてみましょう。
口説きにしても投資にしても、仕事の能力とはまったく関係ありません。
そんな成功話をしても、一文のトクにもなりません。
それどころか、他人の憎しみを買って、仕事の能力以外でダメ社員の烙印を押されてしまうかもしれません。
上の人を味方につける前に、同僚や飲み仲間の人気を得ることは、実はとても大切です。
なぜなら、上の人たちは、そういう男こそ「間違いない」と、高く評価するからです。
同性の仲間に愛され、人気を得る男は、間違いなく人間味があります。
この人間味は、みんなの前で失敗談を語れるところから生まれる、といえるのです。
失敗談を自分から語れる人は、実は自分に自信があります。
現在、うまくいっているからこそ、失敗談を打ち明けられるのです。
今はまた、仲間の笑いがとれる男でないと、人気は望めません。
吉本興業の芸人が数多く東京に進出して成功していますが、とりあえず、みんなを笑わせるキャラでないと、周りから人気を集められなくなったのです。
明石家さんまの番組を見ていると、彼は必ず自虐的な失敗談で笑いをとっています。
では周囲のタレントたちは、いつもいつもさんまは女に失敗し続けていると思っているのでしょうか。
誰もそんなことは思わないでしょう。
数多くのタレントたちは、自分たちを楽しませるために、そんなネタを、オーバーに話してくれていることを知っています。
だからこそ、さんまは自然と兄貴分に推され、慕ってくる人が集まるのです。
「利口ぶるよりバカになれ」という言葉がありますが、本当のバカであれば、バカになれるはずがないのです。
『人を味方につける男、敵にする男』三笠書房
「利口ぶるよりバカになれ」とはよく言われることだが、なかなかバカになりきれる人は少ない。
現在うまくいっていて、しかも、自分に自信がなければ、バカになることができないからだ。
もっというなら、今うまくいっていない人であっても、楽天的ないわゆる「根拠のない自信」がある人は、バカになることができる。
逆に言うなら、バカになれる人は、陰で人一倍コツコツと努力をしている人、ということになる。
実力をともなわない「自信」ほど、人を白(しら)けさせるものはない。
バカになれる人でありたい。 |
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